『THE BATMAN』はカート・コバーンにインスパイア? 監督が制作秘話を語る
2022年3月11日公開予定の『THE BATMAN-ザ・バットマン-』で監督を務めるマット・リーヴスが、ロバート・パティンソン演じるブルース・ウェイン(バットマン)について、故カート・コバーンからインスパイアされていることをEMPIRE誌で明かした。
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は、若き日の青年ブルース/バットマンの葛藤を描いた、ミステリアスかつエモーショナルな物語。『ハリー・ポッター』シリーズや『トワイライト』シリーズのパティンソンがブルース・ウェイン(バットマン)を演じ、『猿の惑星:新世紀』や『クローバーフィールド/HAKAISHA』のリーヴスが監督を務める。
リーヴス監督は、パティンソン演じるバットマンの構想について、インタビューで次のように語っている。
「脚本を執筆するとき、音楽を聴きながら作業します。第一幕を書いているとき、ニルヴァーナの『Something In The Way』を聴いていました」と、故カート・コバーンの手掛けた曲について述べた。「Something In The Way」は、『THE BATMAN−ザ・バットマン−』の予告編にも使用されている。
続けて監督は、これまでのブルース・ウェインのタイプと異なるタイプの構想を思いついたことに関して、「これまでのプレイボーイではなく、大きな悲劇を経験し、世捨て人となったという別のタイプのブルース・ウェインを描いてみようと思いました。そして、ガス・ヴァン・サント監督の『ラストデイズ』における着想と結びつけ、腐敗した世界に存在する、フィクション化されたカート・コバーン版のブルースの構想を練り始めました」と語った。
また、パティンソンのことを「ロックスターのようでありながら、世捨て人にもなりうる、カート・コバーン的な要素をもっている」とコメントしており、監督が描くカート・コバーンモデルのバットマンに適役だと感じたという。
なお、リーヴス監督は、以前Nerdistのインタビューで『THE BATMAN-ザ・バットマン-』はヒーロー誕生を描いたオリジンストーリーにはならないことを明かしている。監督は、自身の描くバットマンストーリーについて、「私のバットマンストーリーとの関わりでは、彼は伝統的な意味でのスーパーヒーローではないということです」「もし彼に超能力があるとしたら、それは忍耐力です。彼はとても生命力のあるキャラクターです。彼がどのようにバットマンになったのかではなく、バットマンとなった初期の頃を描いた物語であることは、新しい見方であり、これまでにない方法でした」と語った。
参考記事
・‘The Batman’: Rocker Kurt Cobain Inspiration for Robert Pattinson’s Bruce Wayne|IndieWire
・The Batman: Robert Pattinson’s Bruce Wayne Is Inspired By Kurt Cobain, Says Matt Reeves – Exclusive Images|EMPIRE
■公開情報
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
2022年3月11日(金)劇場公開
監督:マット・リーヴス
脚本:マット・リーヴス、マットソン・トムリン
出演:ロバート・パティンソン、コリン・ファレル、ポール・ダノ、ゾーイ・クラヴィッツ、ジョン・タトゥーロ、アンディ・サーキス、ジェフリー・ライトほか
配給:ワーナー・ブラザース
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