『THE BATMAN-ザ・バットマン-』予告編の気になるポイント “父の罪”の言葉の意味とは
日本時間の10月17日の午前2時から、4時間弱にわたり、DCによる最大級のオンラインコンベンション「DCファンドーム」が開催されました。これは全世界同時配信のオンラインイベントで今年は2回目。もともとDCは毎夏のサンディエゴ・コミコンで映画、ドラマ、アニメ、ゲーム、コミックのパネル(プレゼンテーション)をしていたのですが、昨夏はコロナウイルス禍の影響でサンディエゴ・コミコンが中止。したがってDC独自の、“DCだけのコミコン”をオンラインで展開したわけです。
昨年は2回にわけ“興味あるカテゴリーを選んで視聴できる”という形式の疑似展示会でしたが、今回は特番バラエティ型。4時間弱の視聴番組の中にすべてを盛り込んで「続いてのコーナーはこちら」みたいな形で紹介していきます。先ほど書いたように扱うテーマはコミックから映画まで幅広いのですが、今回はここで紹介された実写のDC映画(『スーパーペッツ』などアニメ映画もいくつかあったのです)についてお伝えします。
なお、映画の中には劇場でかけずダイレクトで配信される可能性があるものもあります。
僕のメモだと、
2時07分頃〜:ドウェイン・ジョンソン出演の『ブラックアダム(原題)』
2時16分頃〜:アクアマン続編の『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題)』
3時30分頃〜:エズラ・ミラー出演の『ザ・フラッシュ(原題)』
3時47分頃〜:新ヒーロー映画『ブルービートル(原題)』(最初ドラマかと思ったのですが、配信想定の映画のよう)
4時29分頃〜:バットマンのスピンオフ映画『バットガール(原題)』(アメリカでは配信前提の長編映画になりそう)
5時01分頃〜:『シャザム! 』続編の『シャザム! フューリー・オブ・ザ・ゴッズ(原題)』
5時26分頃〜:ロバート・パティンソンの『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
の順で紹介。
(なおワンダーウーマンのコミック80周年のセッションでは、パティ・ジェンキンス監督とドラマ版の『ワンダーウーマン』の主役で映画『ワンダーウーマン 1984』にもカメオ出演していたリンダ・カーターがトーク。映画『ワンダーウーマン3』の可能性について言及していました)
この順番からわかるように、つかみは『ブラックアダム』で締めは『ザ・バットマン』というわけです。どちらも黒いコスチュームに身をつつんでおり、片やアンチヒーロー、片やダークヒーローというのが興味深い。
『ブラックアダム』の方はこのキャラのかっこよさと怖さがよく伝わる映像でしたが、まだどういうドラマになるのか推理できません。そこで今回は『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の予告を解説したいと思います。
実はこの予告がかかる前に、監督のマット・リーヴス、ブルース・ウェイン/バットマン役のロバート・パティンソン、セリーナ・カイル/キャットウーマン役のゾーイ・クラヴィッツのトークセッションがありました。その時、印象に残ったのは今度のバットマンは若くて、RAGE=暴力性を抱えている、というものでした。そしてロバート・パティンソンも自分が演じたブルース・ウェインは「ブルースとバットマンという2つの人格をうまくまだコントロールできていない人物」とコメントしていました。この言葉からもわかるように、今度のバットマンは、まだヒーローとして成熟していない、精神的に不安定な人物のようです。