山谷花純、憧れだったドラマのヒロインを経て目指す場所 「マルチに活躍できる女優に」

山谷花純が語る、芝居への熱い思い

「あまり気負いすぎないでやれるようになってきている」

ーー憧れのラブストーリーの経験を振り返って、いかがですか?

山谷:少女漫画の原作を読んでいる分にはキュンとするようなセリフも、いざ自分が言うとなると結構恥ずかしくて……(笑)。ちゃんとできてたかなと心配なところはありますね(笑)。

ーーこれまで出演されてきた作品から、正直、山谷さんにはあまりラブストーリーのイメージがありませんでした。

山谷:そうなんですよ。私も最初にラブストーリーと聞いて、ビックリしたんです。私自身も意外だなって(笑)。でも、恋愛ものはなんとなく20代前半のイメージがあったので、私は今年で25歳になるんですけど、若いうちに経験できて本当によかったなと思います。

ーーラブストーリーで活躍されている同世代の女優さんもたくさんいらっしゃいますが、同世代の方がどういう作品に出ているか、どういう役を演じているかなどは気になったりするものですか?

山谷:気にしないようにしてるつもりでも、実際気にはなってしまいますかね(笑)。誰だっていいなと思いますし、この仕事は劣等感や妬みがないと続けていけないものだとも思うので。ただ、昔は単純に羨ましいっていう妬みの部分だけあったのが、年々尊敬に変わってくるようになりました。「自分にできないことをやれてる人ってすごい」とか「私にはこの芝居はできない」とか……。昔の自分は何でもできると思っていたので(笑)。

ーーなるほど(笑)。それは大きな成長かもしれません。

山谷:それが、作品を重ねるごとにちょっとずつ、自分にも得意不得意があることがだんだん分かってきて。その中で、自分ができていないこと、自分にできないことをやっている同世代の子たちを見ていると本当に素晴らしいなと思うし、昔一緒にやっていた子がテレビや映画で活躍しているのを見ると「頑張れ」って応援したくなりますし、負けていられないなとも思います。

ーー具体的にライバルと言えるような存在はいるんですか?

山谷:私はあまり友達が多い方ではないんですけど、いい刺激をもらえる存在なのは、岡本夏美と生駒里奈です。年は1つ、2つ違うんですけど、ライバルというか同志のような、本当に応援したくなるし、私も負けていられないと思える存在ですね。

ーー今回、山谷さんはラブストーリーのヒロインという目標のひとつを叶えられたわけですが、これからはどのようなことにチャレンジしていきたいですか?

山谷:ひとつひとつ、地道に役と向き合っていくことに意味があるんだろうなと思っています。私は、舞台も映画もドラマも、お芝居に関わるものはどのジャンルも全て好きなんです。だから、「これひとつしかできません」という女優ではなく、お芝居の面でいろんなジャンルに挑戦して、マルチに活躍できる女優になっていきたいと考えています。

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ーーこれまで12年間お芝居をやってきた中で、山谷さんの中で最も経験として大きかったのはどの作品ですか?

山谷:舞台でシェイクスピアシリーズをやらせてもらったのは、私の中で大きな出来事でした。高校のテストでいい点数を取れなかった自分が、まさかシェイクスピアの作品に関わるなんて想像もしていませんでしたし、蜷川幸雄さんという偉大な演出家が関わられていたシリーズに参加することができるとは思っていませんでした。ただ、私はお芝居に関してずっと勉強をしてこずに、自由にやらせてもらっていたんですけど、この歳になって、もっと若いうちに努力していろいろ経験していたらよかったなと思わせてくれたのが、去年やらせていただいた『ヘンリー八世』、今年やらせていただいた『終わりよければすべてよし』でした。もう一度自分を疑って、新しい発見をするための、30歳までの準備を始めるタイミングだと背中を押してくれた作品だったので、この2作での経験は大きかったですね。

ーーどちらの作品も演出は俳優の吉田鋼太郎さんですよね。

山谷:私にとって吉田鋼太郎さんとの出会いはものすごく大きかったです。「バカ娘」って呼ばれているんですけど(笑)、プライベートでも本当にお世話になっていて。『終わりよければすべてよし』では藤原竜也さんともご一緒させていただいたのですが、竜也さんにとっての蜷川さんが、私にとっての鋼太郎さんだなって。一緒に過ごしてきた思い出の数だけ信頼関係があるものだと思いますが、きっと私は今後、鋼太郎さんと信頼関係を積み重ねていくんだろうなと思います。そのためにも私は努力するべきであって、もっとできるようにならないといけないなと。アップデートしていく姿を親に見せていくような感覚で、これからもお世話になっていきたい存在です。

ーー過去には女優をやめようと思ったこともあるそうですが、いろいろと意識の変化があったようですね。

山谷:あまり気負いすぎないでやれるようにはなってきているのかなと。30歳の自分の姿を想像することはあるんですけど、明日生きているのかも分からないですし、先のことばかり考えていると苦しくなってしまうのかなと最近思うようになりました。とりあえず今、目の前のことを確実に1個1個大切に積み重ねていったら、きっと何か大きいものになっていくのではないかなと。今回のお話をいただいたのも、過去に自分が積み重ねてきたものから導かれたご縁なんだろうなと思うので、これからもそのスタンスはブレずにやっていきたいと思います。好きなものに出会えただけでも幸せなので。

ドラマ『私の正しいお兄ちゃん』山谷花純さんからメッセージ到着!

■配信情報
『私の正しいお兄ちゃん』(全8話)
FODにて配信中
原作: モリエサトシ『私の正しいお兄ちゃん』(講談社『BE・LOVE』所載)
出演: 古川雄大、山谷花純、堀井新太、ダンディ坂野、喜多乃愛、佐津川愛美、橋本マナミ、長谷川純、飯田基祐ほか
脚本: 加藤綾子、井上テテ、阿部沙耶佳、河原瑶(テレパック)
プロデュース: 田淵麻子(フジテレビジョン)
プロデューサー: 河原瑶(テレパック)、三本千晶(テレパック)
監督: 河原瑶(テレパック)
主題歌: 古川雄大「指先、手」(シンコーミュージック・エンタテイメント)
制作協力: テレパック
制作著作: フジテレビジョン
(c)モリエサトシ・講談社/フジテレビジョン
公式サイト: https://www.fujitv.co.jp/tada-ani/

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【応募方法】
リアルサウンド映画部の公式Twitterをフォロー&該当ツイートをRTしていただいた方の中からプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンド映画部の公式Twitterアカウント、もしくは公式InstagramアカウントよりDMをお送りさせていただきます。

※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※複数のお申し込みが発覚した場合、ご応募は無効とさせていただく場合がございます。

<リアルサウンド映画部 公式Twitter>
https://twitter.com/realsound_m

<応募締切>
11月22日(月)

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