『SUPER RICH』町田啓太の真摯な瞳に宿る実直さ 衛を取り巻く人間関係が動き出す

『すぱっち』町田啓太の瞳に宿る、空の実直さ

 衛(江口のりこ)に想いを伝えた宮村空(町田啓太)と春野優(赤楚衛二)。『SUPER RICH』(フジテレビ系)の第4話は、会社の再起に加え、複雑な恋模様にも焦点が当たる。

 スリースターブックスは、さらなる資金調達に向けて動き出す。空の提案で大手企業とのタイアップのコンペに挑戦することになったのだ。しかしこのコンペを仕切る広告代理店は、かつて空を苦しめてきた会社であったことが発覚。空に執拗な嫌がらせをしていた元上司の宍戸(川瀬陽太)は、そのパワハラがバレたせいで会社を干されていたことから未だに空を恨んでいたのだ。こうした事情が絡み合い、スリースターブックスは根も葉もない噂を流され、コンペを妨害されてしまう。さらに度重なる窮地に人間関係までぎくしゃくし、ボロボロのスリースターブックス。だが、そんな中で衛の心を乱すのが優と空からの愛の告白だった。

 空の胸中が語られた第4話では、スリースターブックスに入社し衛に好意を抱くまでの背景と、自身の過去の苦難を乗り越える様子が描かれる。強引に転職させることにより、空をひどいパワハラから解放してくれた衛は、言わば命の恩人。数年の時を経ても未だ宍戸に支配され続ける空に対して喝を入れ、過去と対峙し、乗り越えるパワーをくれたのもまた衛なのである。心に秘めがたいほど大切な人だというのは痛いほど伝わってきた。

 まっすぐな性格で、誰に対しても真摯に接し、決して事を荒立てないのが空だ。この生真面目さと誠実さが自身を追い込んでしまう原因でもあり、上司に心をコントロールされてしまうことにもなっただろう。町田は、空の実直さを真摯な瞳と物腰柔らかな所作で表現する。空が歩んできた過去から現在まで心の機微をしっかりと表現していく芝居。そして、衛に対しての愛と忠誠心が垣間見える優しい笑顔には強い説得力がある。まだ作品の半分にも満たない4話でありながら、町田が息を吹き込んだ空のキャラクターは、深みある重厚なバックグラウンドを感じさせる人物となっている。



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