『SUPER RICH』が描く“0”からの出発 衛と優に芽生え始めた特別な結びつき

『SUPER RICH』が描く“0”の出発

 衛(江口のりこ)と 優(赤楚衛二)の“0”からの生活が始まり、スリースターブックスも苦難続きの再スタートを切る。『SUPER RICH』(フジテレビ系)の第3話では、会社の再生をかけて「ビッグバン大作戦」が決行された。しかしその実態は、電子書籍のための新人漫画家の発掘と大御所を口説くという無理難題。窮地を脱するために、衛は優のアイデアに賭けるのであった。

 衛は伝説の漫画家・北別府Kの元を訪れる。しかし企画書を見た北別府の返事はNO。その理由は、編集の名前に碇健二(古田新太)が入っていたからだ。実は碇は北別府の元夫にして担当編集者だったのだが、碇の行動が原因で離婚していたのだ。北別府をなかなか口説けずにいた衛は、優の「つきましては二万(円)かしてください!」の言葉に賭けることに。そこで優は持ち前の人間力で一人暮らしの北別府の懐に入ることに成功した。それでも北別府は新作を書くことには難色を示す。途方に暮れるスリースターブックスの面々だったが、ひょんなことから新人漫画家コンテストに北別府が別のペンネームで応募していたことが明るみに。こうして衛、碇、優は再び北別府の元を訪れ、なんとか口説き落とすことに成功するのだった。

 第3話でキーワードになったのは「0」。衛は一ノ瀬(戸次重幸)との一件で、金も縁も家さえも、何もかもを失った。大切な社員さえ、半数以下になってしまったスリースターブックスだが、それでも衛は「0」からの出発に一抹の希望を抱いているようにさえ見えた。

 苦しい中でも作戦を練り、優という新たなメンバーを加えてなんとか再起を果たそうともがく。そんな姿は優にも刺激を与え、「僕、今0になった人たちと仕事してます。みんなカッコ悪いです、大人なのに喧嘩ばっかして。でもかっこいいんです。だからその人たちのそばにいたいんです」と言わせるほど。

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