『SUPER RICH』衛の英断はどう続く? 天秤にかけられた“正しさ”と“人の心”

『SUPER RICH』衛の英断はどう続く

 数々の金言が散りばめられた『SUPER RICH』(フジテレビ系)第2話。スリースターブックスが未だ窮地を脱せない中、衛(江口のりこ)と共に働きたいという優(赤楚衛二)の気持ちは変わらなかった。そして、衛は会社を再生することを決意する。

 一杯のラーメンを分け合った後、それぞれの帰路へついたかと思いきや、優は衛についてきていた。その理由は、家を引き払い、終電もない上にお金もないからとのこと。ふたりはスリースターブックスに戻り、衛は再び会社をどう立て直すかを宮村(町田啓太)らと考えることに。後日、島谷聡美(松嶋菜々子)が衛の元を訪れ、一ノ瀬(戸次重幸)がいなくなったことを理由に業務提携の話を持ちかける。しかし、その条件は決して甘いものではなく、加えて衛にとっても好条件とは言えなかった。

 そんな中でも、優は衛と働きたいという意思を懸命に伝え続ける。優は、かつて衛がインタビューされたときの切り抜きを財布に入れ大切に持ち歩いていた。そこに載っている「やりたいことはすぐ始める。やりたくないことに費やせるほど、人生は甘くない」という言葉に優は背中を押され様々な決断をしてきたからこそ、衛と働きたかったのだ。今度はそんな優が、一ノ瀬と向き合うべきだと衛の背中を押す。これにより、居場所のなかった優は一ノ瀬探しを任命され会社に残れることになる。

 一ノ瀬は見つけ出され、傷ついた心と怒りを一心にぶつける衛。一ノ瀬に食い下がる衛の必死な姿からは鬼気迫る迫力が滲み出る。涙をこぼしながらも社員を想う衛の姿には息を呑むほどの勢いを感じた。

 裕福な暮らしから一転、一文なしになった衛はもう以前の衛ではない。金の大切さを知り、金のせいで諦めなければならないことや手放さなくてはならないものとも直面した。そんな衛を真摯に支えているのがスリースターブックスの社員たちだった。第2話では過去のエピソードも明かされ、宮村がなぜこれほどに衛を大切に思っているのかも描かれる。さらに今吉(中村ゆり)や東海林(矢本悠馬)、鮫島(菅野莉央)も衛のために熱く議論をかわし、会社の存続や衛の存在を守ろうと必死だった。

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