『海街チャチャチャ』が描いた人と人の関わり方 コンジンが届けてくれた幸せな時間

『海街チャチャチャ』ガムニが遺した言葉

 本作がヒーリングドラマと謳われるだけあって、ネット上ではコンジンの温かさに癒され、幸せな気持ちになったという声も数多く見受けられた一方、ガムニが亡くなってコンジンの人たち全員で最後を迎えることができず、視聴者から悲しみの声が上がっていた。それは、ヘジンとホン班長という主要ではないキャラクターに対してもハッピーエンドを願っていることが明らかで、本作が視聴者に愛されていたからこその声だ。

 主人公のヘジンは初め、田舎町を嫌い、安定した職に就いていないホン班長をどこか劣っているように見ていたが、少しずつ彼の人柄や考えを知ることで自分の価値観を捨てて、相手を受け入れて結婚に至った。本作にはサブタイトルが付けられており、1話から15話まで“あなた”という言葉であったものが最終話で“私たち”と変わっているように、人と人の関わり方に留意し、細部にまでこだわっている。

 コロナ渦で人と会うことがはばかかれて人との結びつきが疎遠になる現在、田舎ならではの情の深さと優しさは、私たちに人との繋がりの大切さを教えてくれた。心に沁みる作品となっているので、コロナウイルスの影響で精神的に疲れた今、ピッタリだ。

■配信情報
Netflixオリジナルシリーズ『海街チャチャチャ』
Netflixにて独占配信中
脚本:シン・ハウン
演出:ユ・ジェウォン
出演者:シン・ミナ、キム・ソンホ
写真はtvN公式サイトより



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