DCもマルチバースへ バットマンも登場の『ザ・フラッシュ』予告編を解説

気になった『ザ・フラッシュ』予告編を解説

 そう! この映画には、あの時バットマンを演じたマイケル・キートンが、再びこの役で登場するわけです(恐らく最後に出てくるカバーのかかった謎の車もこの時のバットモービルでしょう)。ここまで書くとおわかりのように、DCは今までのDC映画、ドラマなどの世界がすべてマルチバース(多元宇宙、まあパラレルワールドみたいなことです)の関係で共存しているという設定に踏み切りました。したがって『バットマン』『バットマン・リターンズ』で描かれた世界と『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』から『ジャスティス・リーグ』に至るまでの世界は宇宙的視点でみればお互いマルチバースの形で存在しているわけです。バリーがこれをひっかきまわしちゃったんですね。

 あれ? こういうのってどっかで聞いたことありますよね? そう、MCUの『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、やっぱりマルチバース間のトラブルが起こり、トム・ホランド演じるスパイダーマンが、本来MCUではない過去のスパイダーマン映画のキャラ=ドック・オクなどと対峙する、という流れです。MCUはスパイダーマン、DCはフラッシュがマルチバース系のトラブルに巻き込まれる(ないし引き起こす)わけです。この手の物語は事件が終了した後、マルチバース間の統廃合が起こり、新たなユニバースが生まれるというパターンが多い。したがってMCUはスパイダーマン以降、DCはフラッシュ以降の世界観に注目です。

 なお、『ザ・フラッシュ』の予告編にはショートカットの女性が出てきますが、彼女はサッシャ・カーレという俳優さんで、なんとスーパーガール役を演じます! 彼女の活躍も楽しみです! 『ザ・フラッシュ』の監督・製作は『IT/イット』2部作のアンディ・ムスキエティ。ということはちょっと怖い映画になるかもですね。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「映画シーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる