『おかえりモネ』永瀬廉、“笑顔の仮面”を剥ぎ取る圧巻の芝居 亮と未知に降り注いだ光

永瀬廉、“亮の仮面”を剥ぎ取る圧巻の芝居

 この第110話での永瀬廉の演技は、先述した2つのシーンを踏まえた上で、過去の呪縛から解き放たれた表情。百音の言葉を抱きしめるように聞く亮は、未知の存在の大切さをようやく言葉にする。それでも「どっかで崩れる」と未来への恐怖心を口にする亮に、未知は「一緒にいたいってだけじゃ駄目なの?」と手を取りそばに寄り添う。「俺、幸せになってもいいのかな」と人を好きになることに素直になる亮、そして未知に温かな朝日が降り注いでいた。

 いよいよ残り2週となった『おかえりモネ』。『NHKウイークリーステラ 10/22号』に掲載の坂口健太郎のインタビューには、印象だったシーンとして最終週に菅波と亮が話す場面が挙げられている。それぞれに百音への思いがある中で、結果2人ともが救われる、朝ドラの終盤だからこそできたシーンになったという。俳優・永瀬廉の真価は、まだまだこんなものではないはずだ。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
総合:午前8:00~8:15、(再放送)12:45~13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30~7:45、(再放送)11:00 ~11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:清原果耶、内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子、夏木マリ、坂口健太郎、浜野謙太、でんでん、西島秀俊、永瀬廉、恒松祐里、前田航基、高田彪我、浅野忠信ほか
脚本:安達奈緒子
制作統括:吉永証、須崎岳
プロデューサー:上田明子
演出:一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか
写真提供=NHK

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