『DUNE』オスカー・アイザック&ジェイソン・モモア、三船敏郎からの影響を語る

O・アイザック&J・モモア、三船敏郎を語る

 10月15日に公開される映画『DUNE/デューン 砂の惑星』に出演しているオスカー・アイザックとジェイソン・モモアのインタビューが公開された。

 本作は、“未来が視える”能力を持つ青年、ポール・アトレイデスが主人公の物語。この惑星を制するものが全宇宙を制すると言われる、過酷な“砂の惑星デューン”への移住を機に、アトレイデス家と宇宙支配を狙う宿敵ハルコンネン家の壮絶な戦いが勃発。父を殺され、復讐そして全宇宙の平和のために、巨大なサンドワームが襲い来るその星で“命を狙われるひとりの青年”ポールが立ち上がる。

 原作は、1965年の発売以来、多くのカルチャーに影響を与え続けるフランク・ハーバートのSF小説シリーズ。『メッセージ』『ブレードランナー 2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴが新たに映画化した。アイザックとモモアのほか、ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、ジョシュ・ブローリン、ゼンデイヤ、ハビエル・バルデムらが出演する。

 本作に出演するアイザックとモモアは本作での役作りにおいて、“日本”から大きな影響を受けたという。勇ましく、威厳のある姿で一族を牽引するアトレイデス家の当主であり、主人公ポール(ティモシー・シャラメ)にとっても尊敬すべき父親であるレト・アトレイデス公爵を演じるアイザックは、人々を魅了するカリスマ性を持つリーダーとはどういう人物なのか、表面的だけでなく、内面的にもアプローチしていくために原作の小説だけでなく、現実世界や映画からもインスピレーションを得ていったそうで、中でも、「三船敏郎の映画もたくさん観た。彼にはどこか惹かれるところがある。非常にパワフルで強い人だね」と三船敏郎からの影響を明らかにした。

 「少年の頃からサムライや日本の文化に夢中だった。俳優の中で断トツ好きなのが三船敏郎だ。前世が日本人だったんだろうね。幼い頃は何かとお辞儀をしていたみたいで、母親に『なんでお辞儀ばかりするの?』と言われていたみたい」と、アイザック同様、三船への影響とともに熱烈に日本への想いを語るのは、アトレイデス家に忠誠を誓い、貫禄ある武力でレトやポールのサポートを行うダンカン・アイダホを演じたモモア。

 本作の役作りでは日本の武士道精神についても考えを巡らせたといい、「僕は(武士道の)『身を呈する』という精神が魅力的だと思っている。ダンカンはポールとそういう関係にあると言える。また、この作品では(フィリピン武術の)カリの訓練をしたけど、ポールに合図をするシーンがあって、それは自分の息子への合図でもあるんだ」と、ポールとダンカンがアトレイデス家の後継者と家臣という関係性でありながらも、それを超えた深い絆で結ばれていることを語った。

 このほかにも、本作には日本の伝統的なデザインや小道具が出てきており、随所に日本のカルチャーからの影響を垣間見ることができる。主演のシャラメも、「好きなアニメはたくさんあるけど、一番は『ドラゴンボールZ』。小さいとき、僕にとって一番重要なものだった。あと、『遊戯王』と『ポケモン』も大好き」と、日本のカルチャーが大好きだと語っており、『DUNE』のことを初めて知ったのも、10歳くらいのときに遊戯王カードを買いに行ったときに見たグラフィックノベルだったと明かした。

■公開情報
『DUNE/デューン 砂の惑星』
10月15日(金)全国公開
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:エリック・ロス、ジョン・スペイツ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ
原作:『デューン/砂の惑星』フランク・ハーバート著(ハヤカワ文庫刊)
出演:ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ゼンデイヤ、ジェイソン・モモア、ハビエル・バルデムほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved
公式サイト:dune-movie.jp

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