『007』キャリー・フクナガ監督、「ジェームズ・ボンドのリブートのアイデアはある」
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のキャリー・フクナガ監督が、ジェームズ・ボンドのリブート作品のアイデアがあることを明かした。
ダニエル・クレイグの復帰が決定される前、プロデューサーとの最初の打ち合わせで何かアイデアをもっていたかを聞かれたフクナガ監督は、「もし、自分でリブート作品を作る必要があるなら、私にはまだ案があります」と、FILMでコメント(参照:https://www.gamesradar.com/no-time-to-die-director-has-an-idea-for-a-james-bond-reboot/)。
だが、その後には「しかし、それは完全に白紙状態のときでした。2018年9月当初、私はみんなの意見を聞いていました。上手くいっていること、上手くいっていないこと、求められていること、期待されていること。それら全てと向き合い、どのようにして物語を作っていけばよいのかを考えました」と続けた。
「(熟考していく上で)必然的にこれまでに試したことや、上手くいかなかったことについて知ることができます。それらの課題を解決する場所を探しているのです。それはスペアの家具のようなもの。アイデアは9月の打ち合わせで生まれ、撮影が終わるまで考えは続いていました」
今後のボンドシリーズについて、プロデューサーのバーバラ・ブロッコリは、新しい『007』についての(ジェームズ・ボンドの)募集は2022年まで始動しないことをすでに発表している(参照:https://www.gamesradar.com/james-bond-producer-says-search-for-next-bond-will-begin-next-year/)。
なお、Collider紙のインタビューでは、フクナガ監督は『007』シリーズの製作には、毎日休む間も無く2年間の撮影期間が必要であることも語っていた(参照:https://collider.com/cary-joji-fukunaga-no-time-to-die-napoleon-interview/)。
ちなみに同インタビューでは、『TENET テネット』のクリストファー・ノーラン監督との意外なエピソードも披露。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、IMAXカメラをもっと使用して撮影したかったが、ノーラン監督が『TENET テネット』でほとんどのIMAXカメラを使用していたと語った。
「IMAXカメラを全体的にもっと使用したかったよ。でも、IMAXカメラについて“難点”があってね。IMAXカメラは6台しかなくて、ノーランの『TENET テネット』撮影が始まると、彼にカメラを全部取られるんだ(笑)」とフクナガ監督は冗談交じりに撮影の意外な苦労話を明かした。
■公開情報
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
全国公開中
監督:キャリー・フクナガ
製作:バーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソン
脚本:ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、スコット・バーンズ、キャリー・フクナガ、フィービー・ウォーラー=ブリッジ
出演:ダニエル・クレイグ、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、レア・セドゥ、ベン・ウィショー、ジェフリー・ライト、アナ・デ・アルマス、ラッシャーナ・リンチ、ビリー・マグヌッセン、ラミ・マレック
主題歌:ビリー・アイリッシュ「No Time To Die」
配給:東宝東和
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