Amazon創設者ジェフ・ベゾス、Netflix『イカゲーム』戦略を賞賛 「彼らはいつも正しい」

ジェフ・ベゾス、『イカゲーム』の戦略を賞賛

 90カ国以上でランキングトップを記録し、話題を呼んでいるNetflix韓国のオリジナルドラマシリーズ『イカゲーム』。本作について、Netflixの好敵手とも言える米Amazon.comの創業者ジェフ・ベゾスがツイートし、話題を呼んだ。

 ベゾスは、Netflixのグローバル戦略の成功を賞賛し、「リード・ヘイスティングスや、テッド・サランドスをはじめとする“チームNetflix”は、いつも正しい。彼らのグローバル戦略は決して簡単なものではないが、彼らは成功させている。とても印象的であり、感激させられる。(早く番組が観たい。)」とツイート。

 このツイートにネット上では、ベゾスを『イカゲーム』のVIP悪役に例えたり、AmazonによるNetflix買収説が浮上するなど大きな盛り上がりを見せた。

 しかしその後、以前よりHBOの『ゲーム・オブ・スローンズ』やNetflixの『ストレンジャー・シングス 未知の世界』への愛も公言していたベゾスは、「ブラックリスト」創設者のフランクリン・レナードの「何かが起こっている!」という発言に対して「いや、ただの賞賛だよ」と返信するのだった。

 ベゾスも絶賛したNetflixの『イカゲーム』におけるグローバル戦略は多種多様だ。マニラのモールには劇中に登場する不気味な人形のレプリカが設置。横断歩道を監視し、歩行者が赤信号に逆らって横断しようとすると頭を回転させ、LEDの赤い目を点滅させて犯人を特定するという劇中の設定を活かしたものになっている。(※2)

 また、劇中に登場する砂糖菓子・ダルゴナも人気を博しているようで、ダルゴナ店には行列もでき、業者からは1週間家に帰れなかったという嬉しい悲鳴も。シンガポールのブラウンバターカフェでは、実際に劇中のゲーム種目「型取り」がプロモーションの一環としてメニューにもなり、話題を呼んだ。(※3)

 『イカゲーム』の大きなムーブメントの背景には、作品の魅力だけでなく、Netflixのクレバーかつユニークな戦略の数々があったことがうかがえる。まだまだ『イカゲーム』の盛況は続きそうだ。

参考記事

※1:Jeff Bezos’ Congratulatory ‘Squid Game’ Tweet Spotlights Streamers’ New Local Language Originals Battleground|DEADLINE
※2:‘Squid Game’: Netflix Installed Replica of the Show’s Murdering Robot Doll at a Shopping Mall|Variety
※3:Seller basks in 'Squid Game' fame of his 'sweet and deadly' treat|REUTERS

■配信情報
Netflixオリジナルシリーズ『イカゲーム』
Netflixにて全話独占配信

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