『おかえりモネ』永浦家に訪れた転換期 伊東蒼演じるあかりの問いが影響をもたらす?

『おかえりモネ』永浦家に訪れた転換期

 百音(清原果耶)は気仙沼で、ラジオの天気予報を担当することになった。NHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』が第21週初日を迎え、百音の家族たちにそれぞれ転機が訪れようとしていた。

 民宿業を再開したいと考え出した亜哉子(鈴木京香)は、昔の常連に手紙を出してみると言う。周囲の応援もあり、亜哉子は民宿再開に向けて少しずつ動き出しているようだ。

 未知(蒔田彩珠)は学会で知り合った金子(遠山俊也)という教授から、東京の大学で本格的に研究をしないか、と誘いを受けていた。未知は数回にわたり、その誘いを断っている。未知は「試験場で公務員やりながら研究してる方が安定してるし。私は今のがいいの」と話す。しかし百音が「そうなの?」と聞いた時、「東京苦手だし」と返すまでのわずかな間に、未知の迷いが見えた。未知は堅実な性格で、責任感の強い人物だ。自分が家業の養殖を担おうという思いから、水産高校で学び、水産試験場に就職した。だが、働きながら研究を続ける中で、研究に没頭したい気持ちも生まれてきたのだろう。百音はそんな妹の思いを察し、未知が自分の「胸に秘めた思い」を認められるように、優しく問いかけたのではないだろうか。物語の終わり際、未知は部屋で一人、その大学の入試情報を見つめていた。

 龍己(藤竜也)や耕治(内野聖陽)にも転機が。龍己は壊れたカキ棚の復旧はしないと言う。耕治が「永浦水産、ちょっとずつ畳んでいこうとしてんのか」と問いただすと、龍己はこのことをまだ家族の誰にも言うなと念を押した。一方、耕治は部長に昇進するようだ。ただ、4月から仙台で単身赴任となることが少しひっかかっているようで、龍己からは「銀行員どしては締めくぐりとしてこれ以上ねえよ。だから、まあ、ありがだく思って務めろ。な?」と声をかけられるも、耕治の顔は晴れない。

 「みんな少しずつ前に進みたい。でもそれはとっても勇気がいることなのよね」と、雅代(竹下景子)の語りが優しく響く。百音も、地元で気象予報士として活躍する道をめげずに探し続けている。百音が気仙沼に帰ってきてからは時折、「なぜ東京から帰ってきたのか」という問いが百音の前に立ちはだかるが、新たな問いが百音の前進を後押しすることになりそうだ。それは百音の職場にやってきた中学生のあかり(伊東蒼)の「どうして気象予報士になろうと思ったんですか?」という問いかけだ。あかりは百音にどのような影響を与えるのだろうか。

■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:清原果耶、内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子、夏木マリ、坂口健太郎、浜野謙太、でんでん、西島秀俊、永瀬廉、恒松祐里、前田航基、高田彪我、浅野忠信ほか
脚本:安達奈緒子
制作統括:吉永証、須崎岳
プロデューサー:上田明子
演出:一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか
写真提供=NHK



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