増田貴久が“大人”として新たな世代に伝えたいこと 「レベル1から始めてみればいい」

増田貴久が“若手世代に伝えたいこと

 NHKよるドラ『古見さんは、コミュ症です。』が9月6日より放送を開始した。『腐女子、うっかりゲイに告る』、『ここは今から倫理です。』、『伝説のお母さん』など、これまでも人気原作をさらに昇華させる形で実写化してきたよるドラ枠だが、本作もまた実写ならではの新たな魅力を放つ作品となっている。荒唐無稽にも捉えられかねない作品を成立させたのは、主人公・只野仁人を演じた増田貴久の演技力が大きい。35歳で高校生を演じるにあたりどんな準備をして作品に臨んだのだろうか。(編集部)

高校生を演じることを信じて疑っていなかった


――作品の印象を聞かせてください。

増田貴久(以下、増田):世界観が本当に優しくて、素敵で、おもしろい。第1話から読みはじめて、すぐに古見さんのファンになりました。物語に引き込まれていきながら、古見さんかわいいな~、古見さんいいな~って。個性の強いキャラクターが出てくるし、印象的なシーンもたくさんあったので、自分がその世界に入っていくんだと思いながら、ワクワクして読み進めていました。

――高校生役というオファーを受けた時のお気持ちは?

増田:はじめにお話をもらった時、「まだ高校生の役をいただけるんだ」という感じで、自分では違和感なくすんなり受け入れたんです。「15、16歳の高校生役ができるかな」という前に、嬉しいなと思いましたし、ネットで『増田貴久35歳で高校生役!』というニュースを見るまでは、(自分が高校生を演じることについて)信じて疑っていなかったですね、一切(笑)。それに只野くんの役自体、僕が実際に高校生だったら「こんなふうにわかってあげられていないんだろうな」と思うんです。今の年齢だからこそ理解できるというか、人付き合いの経験値を積んだ今の自分じゃなければできなかっただろうなと感じたので、今の年齢でこのお話をいただけたことがすごく嬉しいし、よかったなと思います。

――インターネットで高校生役に対する反響をご覧になって、いかがでしたか?

増田:原作ファンの方を裏切りたくないし、認めてほしいなというのは大前提でした。ネットもそうですけど、友達からも「35歳で高校生役をやるんだね」とメールがきて、「そういう目線を越えていきたいな」と。そもそも、高校生に見えるかどうかっていう話ではないじゃないですか。そう思いながら衣装合わせに行ったら、スタッフさんが全員、「全然イケてる。大丈夫です」と笑っていて。僕はずっと大丈夫だと思っていたけど、スタッフさんたちは“イケない可能性もある”と思っていたのかな(笑)。でも、周りの皆さんが安心して「高校生だ」と思ってくれた瞬間に、自分の信じていたことが確信に変わりました。“35歳なのに”みたいな思いがない中で、ドラマを観てもらえることが一番嬉しいので。

――今回は本作と『ボイスII 110緊急指令室』(日本テレビ系)、はじめて2つのドラマを同時に撮影するということで、ラジオ(『MASTER HITS』)では「不安もあった」とおっしゃっていましたね。

増田:1カ月弱くらいは撮影が被っていたので、どちらかに迷惑をかけちゃったり、うまくできなかったりしたらどうしよう、という不安がありました。マネージャーさんに「どんなに忙しくてもいいけど、同じ日に両方の撮影が入らないようにしてほしい」とだけ頼んで、「あとはもう、全力でがんばります!」という感じで始まって。最初は上手に切り替えられるかな、と思っていましたけど、大丈夫でしたね(笑)。

――作風も違いますし、切り替えるのが難しそうです。

増田:『ボイス~』を撮影している次の日に『古見さん~』の撮影があって、台本を覚えなきゃいけないという時も、家に帰るまではやっぱり台本を読めなくて。本当は、帰りの車でも明日のことをやらなきゃいけないくらいに時間がなかったんですけど、何時間かはボーッとコーヒー飲んだりしていました。だから、自分の中で勝手に線引きをしていたのかもしれないですね。帰り道に切り替えて、“違う人”を降臨させて家に帰る、みたいな(笑)。でも、朝もふだんより早起きしていました。



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