『POP!』ポスタービジュアル&新場面写真公開 松本穂香ら著名人からの絶賛コメントも

 小村昌志の初長編監督作『POP!』の公開日が12月17日に決定し、ポスタービジュアルと新場面写真が公開された。

 本作は、二宮健監督の『とんかつDJアゲ太郎』や『疑惑とダンス』などの作品に俳優として出演した小村の初長編監督作品。『アルプススタンドのはしの方』『テロルンとルンルン』の小野莉奈が主演を務める。

 チャリティー番組でオフィシャルサポーターをつとめる柏倉リン(小野莉奈)。番組内では「世界平和」を謳って募金を呼びかけているものの、実生活では上手くいかないことが多い。徐々に社会の欺瞞&不寛容さに苛立つリン。やがて二十歳という人生の節目を迎えることになる。

 公開されたポスタービジュアルには、「本音のままじゃ、オトナになれません」というコピーとともに、奇妙なハートの被りものを被ったリンのアンニュイな表情が切り取られている。

 場面写真では、野村麻純、小林且弥、劇団「ヨーロッパ企画」の中川晴樹、連続爆弾魔の⻘年に扮し怪演を見せる三河悠冴らキャストの姿も確認できる。

 また、本作をいち早く鑑賞した著名人からのコメントも到着。今泉力哉監督は、「シュールで笑えてお洒落で。すっごく好きです。日本の映画じゃないみたい。いや、どこの国の映画でもないみたい」と語り、女優の松本穂香は「夢も希望も自分っていう存在すら、簡単に忘れられちゃうようなものなのかもしれない。それでもやってくしかない。自分なりに居心地のいいところを見つけてやっていく。なんとなく、そんな事を考える映画でした」とコメント。もう中学生は「1人で何十通り、何百通りもの解釈ができそうな、P・O・P!でした!!」、シンガーソングライターの幾田りらは「主演の小野莉奈ちゃんから溢れ出す、なんともいえない儚さが印象的で心を持っていかれました。脳裏に焼き付きついて離れない、この不思議な体験を、是非劇場でお楽しみください!」、『映画 夜空はいつでも最高密度の⻘色だ』『茜色に焼かれる』の石井裕也監督は「主演俳優を魅力的に見せるために全力を投じた監督が凄い。若いセンスでしか撮れない映画」とそれぞれ作品の魅力をアピールした。

 著名人からのコメント全文は以下の通り。

コメント

今泉力哉(映画監督)

シュールで笑えてお洒落で。すっごく好きです。日本の映画じゃないみたい。
いや、どこの国の映画でもないみたい。

もう中学生(お笑い芸人)

1人で何十通り、何百通りもの解釈ができそうな、P・O・P!でした!!

松本穂香(女優)

考えても仕方ない事ほど考えちゃうし、深く考えなくてもサラッと成功しちゃう人はたくさんいる。そうなれたらいい事ぐらい、自分が一番分かってる。
夢も希望も自分っていう存在すら、簡単に忘れられちゃうようなものなのかもしれない。
それでもやってくしかない。自分なりに居心地のいいところを見つけてやっていく。
なんとなく、そんな事を考える映画でした。

幾田りら(シンガーソングライター)

身の回りで巻き起こる出来事を通し、社会や大人に対する“違和感”を感じ始める主人公のリン。
19歳から20歳、子どもから大人へとカテゴライズされていく狭間で、戸惑いながらも自分なりの答えを見つけ出そうと奮闘する姿が、どこか歪で、そして勇敢でした。
主演の小野莉奈ちゃんから溢れ出す、なんともいえない儚さが印象的で心を持っていかれました。脳裏に焼き付きついて離れない、この不思議な体験を、是非劇場でお楽しみください!

石井裕也(映画監督)

主演俳優を魅力的に見せるために全力を投じた監督が凄い。若いセンスでしか撮れない映画。実はめったに観られるものではない。

ジャガモンド⻫藤(お笑い芸人・映画好き YouTubeチャンネル「シネマンション」MC)

理想と現実。平和と爆弾。ケツのように割れているこの世界で、もがきながらも正しく生きようとする柏倉リンに僕のハートは掴まれた。
他人事とは思えない! がんばれ! リンちゃん!

三木聡(映画監督)

ハートだか尻だか判然としない。どっちでもいいが、どっちでも良くはない。それが全てなヒロインの日常にズレとスキマ。そんな映画。ある種のズレがグルーヴを産み、ある種のスキマが日常の表層の奥にある真実をさらけ出す。そんな映画。今まで触ったことのないおかしみが存在し、意識したことすらない感情が表沙汰になる。笑えるほど酷い話ですわ。とにかく、ヒロインがずっと目が点。こんな映画初めてだす。

二宮健(映画監督)

チャリティーサポーターを務める少女の日常に潜む、不寛容な地獄めぐりをコーエン兄弟の初期衝動のような、奇想天外でシニカルな眼差しで描き切っている。
POP!が魅せる新たなストレンジワールドを、思いっきり楽しんで!

⻑尾謙一郎(漫画家)

毎日、目の前の展開される「現実」と呼ばれるものが、夢か現実かはたまた映画なのか? 誰も証明できないわけで。
ならばpop!に生きなきゃね。

せきしろ(作家・俳人)

やるべきこととやらなくてもいいこと。話すべきことと話さなくてもいいこと。
笑うことと泣くこと。その両者の間にある曖昧な部分。まるで夜でも朝でもない午前4時のような時間。そんな時間が好きだったことを思い出させてくれた。

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■公開情報
『POP!』
12月17日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
出演:小野莉奈、三河悠冴、小林且弥、野村麻純、菊田倫行、木口健太、成瀬美希、中川晴樹
監督・脚本・編集:小村昌士
音楽:Aru-2
エグゼクティブプロデューサー:井上義久
企画・プロデューサー:辻村草太
製作:FLaMme
制作:2G FILM/YAMATON PRODUCTION 
配給宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト
配給協力:ミカタ・エンタテインメント
2021年/日本/カラー/86分
(c)2G FILM

 

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