『おかえりモネ』宮田役でも存在感発揮 石井正則の名バイプレイヤーとしての魅力
連続テレビ小説『おかえりモネ』(NHK総合)第92話に、菅波光太朗(坂口健太郎)に大きく影響を与えた人物である元ホルン奏者の宮田彰悟(石井正則)が再登場。再び菅波の人生観のターニングポイントとなるような言葉を残した。
宮田は今年8月に放送された第65話に初登場したのだが、それは菅波が永浦百音(清原果耶)に話していた「僕はある人の人生を奪いました」の真相を語る回想シーン。
菅波の新人時代、初期研修を終え、助手として初担当した患者が有名楽団のホルン奏者・宮田だった。彼の肺の病気を一番に見つけた菅波は「先生のおかげで助かりました」と何度も感謝される。しかし、手術をするべきかもう少し時間をかけて慎重に判断したいという主治医。それに対し、半年後に予定されていた演奏会に間に合わせるため早急に手術をさせてあげたいと、菅波のプラン通りに手術は実施されることに。……その結果、彼がプロの演奏家に復帰することはなかった。
そんな彼と、第92話で再会した菅波。宮田はボイラー整備士になっており、汐見湯の点検に来たのだ。「今のところ再発もなく5年経ちました。先生のおかげです」と笑顔を見せる一方、当時を振り返り「先生のことずっと恨んでましたよ」と語る宮田。それでも「先生のおかげです」と口にする理由として、「命は助けてもらいましたからね。今、私は生きてる。それが大事なんだ」と“生”を噛み締めながら話すのだった。
石井といえば、お笑いコンビ・アリtoキリギリスとして活動する一方で、俳優としても『古畑任三郎』シリーズ(フジテレビ系)、『ナースのお仕事』(フジテレビ系)など様々な話題作に出演してきた。アリtoキリギリスは2016年に解散しているが、石井の俳優としての活躍は止まらない。今年12月に前後編で放送予定の『風の向こうへ駆け抜けろ』(NHK総合)への出演も決まっている。