『ホークアイ』予告編を徹底考察 “ヤング・アベンジャーズ”に向けて着々と進行中?

 その他、この予告でいくつか気になるところをあげると、

・クリントが補聴器らしきものを付けているシーンがある。クリントが難聴だったという設定がコミックにはあったので、それをMCUが取り込んだのでしょうか?

・かわいい犬が出てきますが、この犬はコミックにも出てくる“ラッキー・ザ・ピザ・ドッグ”というキャラで名前の通りピザ好き。クリントたちが“トラック・スーツ・マフィア”という犯罪団(この予告にも出てくる、おそろいのユニフォーム(ジャージ?)を着た火炎瓶をなげたりする悪党たち)と戦った時に知り合いました。2人のホークアイにとって大事な仲間です。

・この予告には2人ほど、気になる女性が出てきます。

 予告編の1分20秒目あたり出てくる赤い服を着てワイングラスを手にする女性。この女優さん、『死霊館』シリーズのウォーレン夫人役のヴェラ・ファーミガですね。彼女が演じるのは、ケイト・ビショップの母エレノア・ビショップと伝えられていますから、これがMCU版エレノアです。コミックでの彼女には大きな秘密があるのですが、それはネタバレになるので伏せておきます。

 1分27秒目に登場するのはエコー/マヤ・ロペスというキャラ。聴覚障害を持つヒーローです。彼女を主人公にしたスピンオフの噂もある注目株。演じるのは新人アラクア・コックス。このエコーが一時期“ローニン”だったこともあるので、ローニン姿で登場の可能性も? そしてこの予告には出てきませんが、『ブラック・ウィドウ』を観た方ならもうおわかり! フローレンス・ピュー演じる、エレーナ・ベロワが出てくるんですね。エレーナが姉を死に追いやったクリントに復讐するという展開も? 『ブラック・ウィドウ』といえば、ケイトが矢を放ち車が爆発してひっくり返るところ、タスクマスターがナターシャたちを襲ったシーン思い出しますね。

 笑ったのは、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースの半生がミュージカルかなんかになって、ブロードウェイで上演されているようですね。アベンジャーズのメンバーも舞台俳優が演じている。『Rogers: The Musical』という公演名(笑)。この舞台、フルで観てみたいです。

 とにかくクリントとケイトの掛け合いが楽しそうな痛快アクションものになりそう。クリスマスのドタバタというのもコミカルでいいし、なんとなく『ダイ・ハード』を思い出しました。

 最後に個人的に気になったのは2つ。まずコミックではケイトは“ヤング・アベンジャーズ”に所属します。『ワンダヴィジョン』で描かれたワンダたちの双子、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で出てきた黒人超人兵士の孫、そして『ロキ』のキッド・ロキは、やはりコミックで“ヤング・アベンジャーズ”のメンバー。ということは“ヤング・アベンジャーズ”実現に向け続々メンバーがMCUデビューしています。

 2つ目はコミックのエコーはデアデビルともつながりの強いキャラです。そう、Netflix『デアデビル』と何らかの接点がエコーを通じて語られるかもしれません!

 ホークアイ=クリント・バートンという初期アベンジャーズの物語ながら、これからのMCUにつながる要素がたくさん散りばめられていますね。本当に楽しみな『ホークアイ』です。もう一度言っちゃいますが、ヘイリー・スタインフェルドのケイト・ビショップ、とにかくすごくいい!! 11月24日からのスタートが待ちきれません。

■配信情報
『ホークアイ』
ディズニープラスにて、11月24日(水)17:00より日米同時配信
(c)2021 Marvel

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「海外ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる