『彼女はキレイだった』だけじゃない “変身”をきっかけにヒロインが輝く韓国ドラマ3選

ヒロイン変身系韓国ドラマ3選

 日本でもリメイクされて話題を呼んだ『彼女はキレイだった』は、初恋のチ・ソンジュン(パク・ソジュン)と15年ぶりの再会を目の前にしたキム・ヘジン(ファン・ジョンウム)が、変わりはてた容姿に自信をなくし、美人で自慢の親友ミン・ハリ(コ・ジュニ)に自分のフリをしてもらったことから始まる物語。人はよくも悪くも“変化するもの”だ。けれども、ヘジンのように夢中になれるものをきっかけに“自信”をつけ、見た目や行動を変えることだってできる。その過程にこそストーリーがあり、ヒロインを輝かせた韓国ドラマを紹介したい。

『私のIDはカンナム美人』

韓国ドラマ「私のIDはカンナム美人」予告編

 綺麗になることが終着点ではないことを伝えた『私のIDはカンナム美人』。主人公カン・ミレ(イム・スヒャン)が自分を変えるために「整形」を選んだ理由は、幼い頃から容姿でいじめられ、自殺を図るほど追い詰められた辛い過去があったから。大学生活で新たな人生のスタートを切るつもりが、キャンパスライフで数々の問題に直面する。そして、恋愛や友情、家族などの人間関係を通して、“何も変わっていなかった自分”に気づかされていく。

 ミレの整形の秘密を知るト・ギョンソク(チャウヌ)、大学の人気者ヒョン・スア(チョ・ウリ)は、容姿端麗で何もかも手に入れているようだが、それぞれ抱える傷があった。『新米史官ク・ヘリョン』や『女神降臨』でも衝撃を与えた圧倒的に美しい顔立ちのチャウヌと好感度の高いチョ・ウリがみせる“表と裏”は説得力がある。なかでも、スアの外見の美しさが心の醜さに消されてしまう描写はリアルに描かれた。人はどうしても周りと比べてしまうし、それゆえに自信をなくしてしまうこともある。だから、新しい自分になったはずのミレも“周りの視線”に惑わされるままだった。容姿に囚われていたミレが、本当になりたかった自分を模索していく姿は共感できるものがあるだろう。

『こんにちは?私だよ!』

『こんにちは? 私だよ!』予告編 – Netflix

 自分が生死を彷徨っている時「二度と目覚めませんように」と願い、心肺蘇生をする医師に向かって「現世は失敗したので生まれ変わるしかないんです」と必死に止めようとする女性は、『こんにちは?私だよ!』の主人公パン・ハニ(チェ・ガンヒ)である。そんな生きることが死ぬことよりも苦痛な日々を送っていたハニの願いも届かず、目を覚ますと信じられない光景が。全校生徒のアイドルでまぶしいほど輝いていた17歳のパン・ハニ(イ・レ)が、イカの着ぐるみを着たまま留置所に入れられる冴えない37歳のハニの前に現れたのだ。次々とパプニングが起こる中、17歳のハニが未来の自分の背中を押すことで、37歳のハニは人生を取り戻すかのように生まれ変わっていく。

 また、主人公だけでなく周りのキャラクターの成長過程も丁寧に描かれており、どのキャラターにも愛着が湧いてしまう本作。自分の人生にしか興味がないハン・ユヒョン(キム・ヨングァン)はハニと出会ったことで、誰かのために一生懸命になり、辛いことからも逃げずに立ち向かうようになる。トップスターのアンソニー(ウム・ムンソク)もまた、初恋の人・ハニと再会し、飾っていた自分を変えていく。この“変化の連鎖”から生まれる温かさに包まれながら、17歳のハニがしたように、20年後の自分を一番に応援できるのは他の誰でもない今の自分であることに気づかされる。



インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「海外ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる