【ネタバレあり】『ホワット・イフ…?』第5話はゾンビ回 ワンダのヴィラン化を暗示?

※本記事は『ホワット・イフ…?』第5話に関するネタバレを含みます。

 『ホワット・イフ…?』第5話はファン待望のエピソード、「もしも…ゾンビが出たら?」です。“ファン待望”と書いたのは、マーベル・コミックにはヒーローたちがゾンビになってしまうというぶっとんだ設定の『マーベル・ゾンビーズ』というミニシリーズがありました。発表されたのは2005年。別ユニバースの出来事という形ですが、とにかくヒーローたちのゾンビ姿はインパクト大! 人気作となりました。その『マーベル・ゾンビーズ』がついに映像化というわけです。

 ちなみに映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』では、ミステリオが見せるイリュージョンの中でゾンビ化したアイアンマンが出てきます。あれはまさにマーベル・ゾンビーズのイメージです。『ホワット・イフ…?』の予告の中にゾンビ版キャプテン・アメリカが登場したので、『マーベル・ゾンビーズ』のエピソードは描かれるのは決定だったわけですが、ここで1つ疑問がありました。

 このアニメシリーズ『ホワット・イフ…?』は基本的にマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)をベースにしています。したがってコミックの『マーベル・ゾンビーズ』をそのまま使うとは考えづらい。

 どうやるのか? 結論から言うと、マーベル・ヒーローたちがゾンビになるというアイデアを活かし、映画『アントマン&ワスプ』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』をモチーフにした世界で描きます。今回のバージョンでは、ゾンビウイルスは『アントマン&ワスプ』で描かれた量子世界からやってきたということで、ワスプが事実上の主役として大活躍します。このアニメがどのタイミングで作られたかは不明ですが、ゾンビウイルスにかからないための啓蒙ビデオなどは、コロナ禍の今を反映しているように思いました。

 本作でヒーローたちと行動を共にするカート。これは『アントマン』『アントマン&ワスプ』を観ていないとわからないキャラです。アントマンことスコットの友人ルイスの仲間であり、バーバ・ヤーガという魔女の伝説を信じています。なので怖い女性キャラが現れると“バーバ・ヤーガ”と言ってしまうのです。映画ではデヴィッド・ダストマルチャン(DC映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』のポルカドットマン役!)が演じていました。本作でも声の出演をしています。

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