戸田恵梨香×ムロツヨシ、“夫婦役”で阿吽の呼吸 『ハコヅメ』藤が初めて見せた必死の形相
『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)第8話では、町山交番に異動してきた本当の理由を藤(戸田恵梨香)が直接、川合(永野芽郁)へと告げる。
それは川合が藤の同期・桜(徳永えり)に似ていたから。桜の轢き逃げ事件を一人で捜査していた藤。交番のロッカーに閉まってある段ボールには、犯人とされる守護天使の捜査資料が“ハコヅメ”されている。ただ、その中身は一向に重くなることはなかった。そんな時に藤が町山警察署で見つけたのがまだ実習中の川合だった。藤はつぶやく。「桜に似てる」とーー。
そうして藤は桜に似ている川合の近くにいれば、守護天使が現れるかもしれないと思いつき交番にやって来た。藤は「犯人を捕まえるためにあんたを利用したの」と告白する一方で、「あいつが目の前に現れないでほしいと願うようになった。桜をあんな目に遭わしたかもしれないヤツに川合を近づけたくなかった」とペアを組んだことを後悔していると謝罪するのだった。だが、そんなよこしまな理由から生まれたペアだとしても川合の身体には藤の優しい教えと言葉がしっかり染み付いている。そして、藤にとっても川合は大事なペアっ子。それは川合を守るため、拳銃を構えた姿からも伝わってくる。
自動車盗難事件に対応する川合と源(三浦翔平)、追って藤と山田(山田裕貴)も到着。4人で被疑者を確保しようとするが、車から降りてきた男の手には拳銃が握られていた。犯人は銃口を川合に向けて威嚇。藤は迷わず拳銃を抜くが、腕前は下手くそ。それに警察官にとっての拳銃発砲はその後の人生が変わるほどの重大な行動なのだ。
「危険と不安にさらされる住民と、大事なペアっ子の命。私の、残りの人生をかけるには、それで充分」ーーそう言って、藤は決して拳銃を下ろしはしない。藤の鋭い眼差しと引き金に指をかけたその覚悟に犯人は両手を挙げ、銃がモデルガンであることを白状する。これまで決死の覚悟で犯人確保に尽力してきた藤だが、ここまで緊迫した空気感の中必死の形相を見せたのは初めてだろう。
また、ペアというところで言うと、この第8話では藤と伊賀崎(ムロツヨシ)がペアを組むシーンが印象的であった。それは、違法風俗店のオーナーが現れる予定のレストランでの張り込み。