『プロミス・シンデレラ』早梅と壱成が急接近 一方で際立つ成吾の報われなさ
「俺は相手の全部が欲しくなるね。過去もひっくるめて全部」
コロナ禍で夏らしいイベントになかなか繰り出せない我々に夏の風物詩がめいっぱい詰まった情景を、8月最終日に見せてくれた『プロミス・シンデレラ』(TBS系)第8話。
互いに普段とは違う浴衣姿にドキッとしたり、はぐれそうな人混みの中距離が近づいたり、出店にはしゃいだり……壱成がバイト代をこのデート代に充てていたのもまた可愛く微笑ましい。たったひとつ、心残りだったのは一番の見どころである花火を早梅(二階堂ふみ)と壱成(眞栄田郷敦)が一緒に見られなかったことだけだ。
10年前に成吾(岩田剛典)から差し出されたガラスの靴ならぬローファーを履くことを選ばなかった早梅が、今度は壱成に靴擦れの処置をされながら下駄を履き直させてもらう。制服姿のシンデレラは時を経て浴衣姿のシンデレラになった。
壱成と早梅が学生かのようなデートを楽しむ裏で、運営本部の詰所で成吾は老舗旅館「かたおか」の跡取りとしての役目を果たすべく地域の大人たちと交流を深める。なんだか壱成にスポットライトが当たれば当たるほど、成吾の報われなさが際立つ。