『かぐや様は告らせたい』の平野紫耀はなぜ魅力的? 白銀御行役での多彩な表情を振り返る

 King & Princeの平野紫耀と橋本環奈が繰り広げる高度な恋愛頭脳戦、再びーー。8月20日に映画『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル』がいよいよ公開される。本作は、興行収入22億円を突破と大ヒットを博した映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』(2019年9月公開)の続編。公開に先駆けて、7月29日にTBS系で前作の特別編集版が放送される。放送を前に前作で観られる平野の演技力、魅力にフォーカスしてみたい。(※以下、一部ネタバレあり)

 舞台は私立秀知院学園。元々は貴族や氏族を教育する機関として創立された由緒正しい学園で、現在も富豪名家の子息や令嬢、将来を嘱望されるエリートが通う名門校。この学園で生徒会長を務めるのが平野演じる白銀御行。質実剛健、聡明英知、学園模試は1位、全国模試も頂点を競うほど。模範的な立ち居振る舞いから1年生で生徒会長に抜擢された。

 平野は2018年放送のドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)で神楽木晴を演じたのだが、ここで舞台となった英徳学園も名門校だった。品のある制服姿が特徴的で、平野がスマートに着こなしていた姿を思い出す。

 さて、一方の橋本が演じる四宮かぐやは、4大財閥の一つである四宮財閥の長女。あらゆる芸事に長けている天才。学園では生徒会副会長として活躍している。校内では二人が交際しているのではないかと噂が立つほど、生徒たちから羨望の眼差しが向けられている。

 恋愛は戦ーー冒頭からかぐや姫のような着物姿のかぐやと、中世の貴族を思わせる御行が剣をぶつけあう映像が流れたように、気高くあろうとすればするほど、素直に恋心を伝えられないのがこの二人。そうこうしているうちに時は流れ……2年生に進級。いつしか、告白したら負けという流れになり、恋愛バトルが加速。御行が「四宮がどうしても付き合ってくれと言うなら……」と思えば、かぐやも「ギリのギリギリ可能性があるのは確かね」といった具合。巧みに、時には不器用に、攻守交代を繰り返しながら物語が進行する。

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