スピンオフでも鍵を握るのは女性キャラ!? 韓国ゾンビサバイバル『キングダム』を解説

韓国ドラマ『キングダム』の魅力

 『新感染 ファイナル・エクスプレス』を初めて観たときの衝撃は忘れられない。「パリパリ」(早く早く)の気早な文化の国から生まれた“Kゾンビ”の動きの速さには、『ゾンビ』のジョージ・A・ロメロ監督もさぞ驚いたことだろう。その斬新さに加え、コン・ユやマ・ドンソク、チェ・ウシクにチョン・ユミらの豪華俳優たちにより情に訴える家族のドラマを盛り込んできたのだから、面白くないわけがない。

『キングダム:アシンの物語』Netflixにて7月23日独占配信

 その後、Netflix韓国オリジナルシリーズとして世界配信された『キングダム』は、チュ・ジフンにペ・ドゥナ、リュ・スンリョンらを迎え、人気ジャンルである朝鮮王朝の時代劇とゾンビサバイバルを融合させ、海外で人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』と『ウォーキング・デッド』が引き合いに出されるほど大ヒットとなった。そして、7月23日からは同作のスピンオフとなるスペシャルエピソード『キングダム:アシンの物語』が配信される。いずれも鍵を握るのは、女性キャラクターたちだ。

BLACKPINKと並ぶ、世界が注視する脚本家キム・ウニ

『キングダム』Netflixにて配信中

 今年3月8日、「国際女性デー」に合わせて米Varietyが「グローバルエンターテインメントに影響を与える女性」54人を発表した。その中で、BTSに比肩する世界的人気を獲得したK-POPガールズグループ・BLACKPINKとともに韓国から名前が挙がったのが、『キングダム』全話の脚本を手がけ、日本リメイクされたドラマ『シグナル』や『サイン』の脚本家としても知られるキム・ウニだ。さらに『キングダム』やSF映画『スペース・スウィーパーズ』を世界に紹介したNetflix韓国・東南アジア・オセアニア圏のコンテンツ部門バイスプレジデント、キム・ミニョンの名もあった。

 ロールモデルは『ミナリ』のユン・ヨジョン、「モットーは、頭ではなく足を使うこと」と語るキム・ウニは、2011年から構想を温めてきた『キングダム』執筆にあたり、李氏朝鮮時代の調査に時間を費やし、現存する町や要塞を探索したり、その時代の家屋を模した中を“ゾンビ”として駆けてみたり、歴史家にインタビューをしながら当時の人々の生活や王宮の様子を語ることに心を砕いたという。

 そうして生み出された時代劇ゾンビアクションスリラーは、1話あたり約2億円(20億ウォン/178万ドル)以上とされる潤沢な予算で世界観が作り込まれ、多彩な俳優たちの熱演とケミストリーによる相乗効果によって、1話約40〜50分・6話を2シーズン分、映画にすればおよそ6本分の超大作を軽々ビンジウォッチさせることに成功した。

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