マイキーは『東京リベンジャーズ』の“ヒロイン”? 熱さとミステリアスさ兼ねたカリスマ性

 マイキーの声優を務めるのは、『ハイキュー!!』の田中龍之介役や『文豪ストレイドッグス わん!』の立原道造役で知られる林勇。彼の中性的な声から放たれる普段の掴み所のないタケミチやドラケンとのやり取りや、東卍に所属する不良たちを鼓舞する力強い言葉が、様々な顔を持つマイキーという青年を形づくっている。

映画『東京リベンジャーズ』(c)和久井健/講談社 (c)2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会

 そして、実写映画では吉沢亮がマイキーを演じる。その端正な顔立ちから「国宝級イケメン」と称されることもある吉沢。NHK連続テレビ小説『なつぞら』や映画『ママレード・ボーイ』など爽やかなイケメン役を演じる一方で、映画『一度死んでみた』では「ゴースト」と呼ばれるほど存在感が薄く、しかし酔っ払うと豹変する秘書、映画『青くて痛くて脆い』では唯一心を許した相手への想いをこじらせ、狂気に満ちていく大学生などトリッキーな役どころも担う実力派だ。現在はNHK大河ドラマ『青天を衝け』の主演を務め、役者としての風格も出てきた。ビジュアルはもちろんのこと、シリアスからコミカルまでこなせる演技力で原作ファンも納得のマイキーを演じてくれること間違いなしだ。

 5月29日に放送されるアニメ『東京リベンジャーズ』第8話では、パーちんの逮捕を巡って対立していたマイキーとドラケンの仲をタケミチがとりもつ。もともとは元恋人の橘日向(ヒナ)が殺される未来を変えるために過去へ戻ったタケミチだったが、強さと優しさを兼ね備えたマイキーとドラケンの人間性に惹かれ、彼にとっても東卍はかけがえのない場所となっていくのだ。

 そんな全身全霊でぶつかってくるタケミチを、「兄貴と似ている」と語っていたマイキー。今後はアニメでも、マイキーが憧れる親代わりのような兄・真一郎への思いや彼が抱える孤独や弱い部分も描かれていくだろう。タケミチはタイムリープでヒナだけではなく、マイキーの“心”を救うために奔走することになる。そんなある種、ヒーローとヒロインのようなタケミチとマイキーの関係性にも注目していきたい。

■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。

■放送情報
『東京リベンジャーズ』
MBSにて、毎週土曜26:08~放送中
テレビ東京、テレビ愛知、テレビ北海道ににて、毎週日曜25:35~放送中
TVQにて、毎週日曜26:35~放送中
BS朝日にて、毎週日曜23:00〜放送中
ほか各局放送中
※放送日時は変更となる場合あり
声の出演:新祐樹、和氣あず未、逢坂良太、林勇、鈴木達央、水中雅章、松岡禎丞、木村昴、野津山幸宏、河西健吾、小野大輔、寺島拓篤、広瀬裕也、武内駿輔、葉山翔太、日野聡、竹内栄治ほか
原作:和久井健『東京卍リベンジャーズ』(講談社『週刊少年マガジン』連載)
監督:初見浩一
シリーズ構成:むとうやすゆき
キャラクターデザイン:大貫健一/太田恵子
音響監督:飯田里樹
音楽:堤博明
オープニング主題歌:「Cry Baby」Official髭男dism
エンディング主題歌:「ここで息をして」eill
アニメーション制作:ライデンフィルム
(c)和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会
公式サイト:https://tokyo-revengers-anime.com

■公開情報
『東京リベンジャーズ』
7月9日(金)全国公開
出演:北村匠海、山田裕貴、杉野遥亮、今田美桜、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮
原作:和久井健『東京卍リベンジャーズ』(講談社『週刊少年マガジン』連載中)
監督:英勉
脚本:高橋泉
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)和久井健/講談社 (c)2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会
公式サイト:tokyo-revengers.jp
公式Twitter:@revengers_movie
公式Instagram:@revengers_movie

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