永瀬廉、“朝ドラ俳優”としての期待 『おかえりモネ』百音との対比がポイントに?

 彼の泣きの演技が目を引いた『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)の明智秀一役では、教師や周囲の大人に対して挑発的な態度をとっていたクラスの圧倒的リーダー格が徐々に心を開いていく過程を見せてくれたし、初主演を務めた映画『うちの執事が言うことには』でも烏丸花穎役として無垢で世間知らずな名家当主が新米執事と心を通わせ成長していく様子を初々しい演技で体現してくれた。

 本作での役どころでも、人知れず、父・新次(浅野忠信)との関係に悩んでいるようで、そのわだかまりをどう解消し乗り越えていくのか見応えがありそうだ。

 “自分のやりたいこと”に悩み島から離れることを選んだ百音と、自身は18歳にして将来を決め島でずっと暮らしていくつもりであろう亮の間でどんなやりとりが交わされるのか。今までずっと一緒に育ってきた2人の間に、突如ある意味“島から出て行った(出て行けた)者”と“島に残った(残らざるを得なかった)者”という目には見えない境界線が出来た訳で、それが彼らの関係性にどのように影響を及ぼしていくのか。その辺りも見どころになりそうな気がする。

 来年に主演映画『真夜中乙女戦争』の公開も控えており、若手ジャニーズの中でも次期演技派俳優有力候補と目される永瀬のますますの躍進に目が離せそうにない。

■佳香(かこ)
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好き。Twitter

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
総合:午前8:00~8:15、(再放送)12:45~13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30~7:45、(再放送)11:00 ~11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:清原果耶、内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子、夏木マリ、坂口健太郎、浜野謙太、でんでん、西島秀俊、永瀬廉、恒松祐里、前田航基、高田彪我、浅野忠信ほか
脚本:安達奈緒子
制作統括:吉永証、須崎岳
プロデューサー:上田明子
演出:一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか
写真提供=NHK

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