『ヴェノム』続編は壮大なスパイダーバースの始まり? カーネイジだけじゃない予告編を考察
もう一人の主役カーネイジ登場!
映画『ヴェノム』ではふとしたことからシンビオートと合体したエディ(トム・ハーディがこの役を演じます)の活躍を描きます。このシンビオート自体にもパーソナリティがあり、エディとシンビオートはバディな関係。したがってヴェノムの1人称はWE(俺たち)です。
さて今回、ヴェノムはカーネイジという敵と戦います。これは前作の最後に出てきたウディ・ハレルソン演じる赤毛の殺人鬼クレタス・キャサディにシンビオートが取り憑き、生まれたモンスター。先にも述べたようにヴェノムはヒーローとしても活躍しますが、このカーネイジは残虐なスーパーヴィラン。そもそもカーネイジという名前自体、“殺戮”ですからね。カーネイジというキャラは1992年の『The Amazing Spider-Man 誌#361』にてフル・デビューしました。フルと書いたのはクレタス自体は『The Amazing Spider-Man 誌#344』、カーネイジの一部は『The Amazing Spider-Man 誌#359』でチラッと登場しています。
コミック版の設定では、エディにとりついていたシンビオートの一部がクレタスに寄生し生まれたものです。もともとクレタスが恐ろしい殺人鬼ですから、彼の属性が宿るカーネイジも恐るべき殺人マシーンとなります。『The Amazing Spider-Man 誌#361』でスパイダーマンはカーネイジを止めるために戦いますが歯がたたず、なんと『The Amazing Spider-Man 誌#362』でヴェノムに助けを求め、スパイダーマン&ヴェノム対カーネイジとなります! そう、カーネイジはそのぐらい強いのです。今度の『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は当然ヴェノム/エディ(トム・ハーディ)vsカーネイジ/クレタス(ウディ・ハレルソン)となるわけですが、予告編と同時に発表されたポスターはトム・ハーディとウディ・ハレルソンの名が対等・並列にならんでいますよね。ということはカーネイジ/クレタ
スが本作のもう一人の主役として大暴れするのでしょう。
登場するのはヴェノム、カーネイジだけではない!?
この予告編では前作でシーヴェノムにもなったミシェル・ウィリアムズ演じるアンが続投することもわかりました。そしてこの予告では新たな女性キャラとしてナオミ・ハリス演じるシュリークがフィーチャーされています。シュリークは音を操る超人でクレタスの恋人。要はヴィランです。したがってヴェノム、アンvsカーネイジ、シュリークのバトルも予想されます。また刑事らしき人物(演じるのはスティーヴン・グレアム)が登場しますが、恐らくマリガン刑事というキャラで彼もまたシンビオートと合体してトキシンというキャラになります。コミックでのトキシンは基本ヴェノムの味方になりますから、ヴェノム、トキシンvsカーネイジ、シュリークかもしれません。いずれにせよ派手なバトルが期待できそうです。