『ネメシス』櫻井翔演じる風真の新たな顔が明らかに? 第5話で見えてきた事件の真相

『ネメシス』櫻井翔演じる風真の新たな顔が明らかに? 第5話で見えてきた事件の真相

 第2話の冒頭で描かれた19年前(2002年4月15日)のシーンで、「カンケン」という言葉を遺して息絶えた神田水帆(真木よう子)。彼女と瓜二つのジャーナリスト・神田凪沙が連続殺人事件の裁判のゆくえを報じるニュース番組と、それを見つめる風真(櫻井翔)の姿から幕を開けた5月9日放送の『ネメシス』(日本テレビ系)第5話。今回も1話完結の事件と同時に“カンケン”へのヒントが登場する作りこそ変わらないが、これまでよりも一歩新たな情報へと踏み込んでいく。

 アンナ(広瀬すず)が偏愛する料理店「Drハオツー」の料理人リュウ(加藤諒)が、ネメシスにある依頼をしにやってくる。それは取引先であるブランド養殖魚「天狗サーモン」の社長・天久潮(渡辺哲)の転落死の真相を解き明かしてほしいというものだった。その事件について報じた週刊誌の記事に掲載された関係者に、菅容子(今村美乃)と繋がる何かがあると踏んだ栗田(江口洋介)は、その仕事を引き受けることに。リュウとともに山奥の養殖場に向かったネメシスの面々を待ち受けていたのは、潮の義弟の洋(渋川清彦)や後妻の郁子(ともさかりえ)ら怪しすぎる家族だった。

 何かの伝説があるという限定的な空間で事件が起これば、犯人は常にその言い伝えに乗じたコスチュームを身にまとって探偵を牽制し、そのコスチュームを証拠に見せかけて別の人物に罪を着せる。例えば今回ゲストで登場したともさかりえから真っ先にイメージするであろう『金田一少年の事件簿』でも、『オペラ座館』ではオペラ座の怪人、『雪夜叉伝説』では雪夜叉と、その伝説の対象の“呪い”に見立てた事件が数多く展開した。今回のエピソードでそれは“天狗”ということになるわけだが、その扱い方はこうしたミステリーの常套手段とは様相が異なっていたように思える。

 というのも、そもそもの発端となった潮の転落死は、一魚(野間口徹)がゲノム編集で品種改良を行おうとしていたことをめぐる言い争いがあったとはいえ、完全に事故であることが結論付けられる。もっぱら“天狗”はその秘密が外部に漏れることを防ぐための牽制の役割に徹していたのである。つまり、今回のエピソード自体のねらいは、トリックや事件の概要、はたまたこれまでのように“チームネメシス”の新メンバーの紹介ではなく、“遺伝子”という菅容子へ繋がるキーワードに直結させることであり、そして風真のもうひとつの顔をあぶり出すことにあったのではないだろうか。

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