2025.03.06 23:30

『藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ』S3、3夜連続放送へ　尾上松也、のん、中村倫也ら出演

文＝リアルサウンド映画部

　『藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ』シーズン3が、3月25日から27日にかけて3夜連続でNHK BSP4Kで放送されることが決定。作品・キャストが発表された。

　『ドラえもん』『パーマン』『キテレツ大百科』など、児童漫画の名作の数々を送り出してきた藤子・F・不二雄。そんな藤子は、1969年に大人向けコミック誌に発表したSF『ミノタウロスの皿』をはじめ、生涯にわたり、刺激的でシュールな味わいのあるSF短編を多く執筆していた。その作品数は110以上に上り、未知のウイルスによる未曽有の災厄、核戦争の脅威、食糧危機と超高齢化、神の領域まで浸食する生命科学技術など、21世紀の世界を藤子が予見していたかのような物語が描かれている。

　2023年4月から始まった『藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ』シリーズでは、SF短編漫画の中から『おれ、夕子』『メフィスト惨歌』『定年退食』（以上、シーズン1）、『鉄人をひろったよ』『マイシェルター』『旅人還る』（以上、シーズン2）など合計18作を20回（2作は前編後編あり）にわたって実写ドラマとして放送。豪華な出演陣による大熱演、そして最新鋭のVFXを使い、作品の世界観を大切に作り上げたSFドラマが好評を博した。

　シーズン3では、恋人ふたりとヤクザ組長の身体がめまぐるしく入れ替わる『換身』、突如現れた未来の“自分”からの要求とは？『タイムマシンを作ろう』、ある山での体験を機に“俺”が増殖する『俺と俺と俺』、奇跡を起こす能力を身に着けたと信じる男の物語『ミラクルマン』、飛行機事故を生き延びた男女が見た地球とは？『みどりの守り神』（前後編）、キュートな宇宙生物と少年との交流を描く『宇宙（そら）からのオトシダマ』、大きな石を売り歩くセールスマンが思いついた妙案とは？『オヤジ・ロック』、宇宙からやってきた不思議な能力を持つ隣人の物語『異人アンドロ氏』、少年が組み立てたロボットが感情をもつようになる『マイロボット』、夫婦関係に悩む男が人生のやり直しへと誘われる『分岐点』、伝説の昆虫を追う少年少女のひと夏の幻想体験『ユメカゲロウ』の11本が放送される。

　キャストには、尾上松也、のん、市村優汰、矢本悠馬、前野朋哉、柄本時生、玉城ティナ、宮沢氷魚、藤﨑ゆみあ、黒川想矢、豊嶋花、中村倫也、中尾明慶、ディーン・フジオカ、大西利空、原菜乃華、大谷亮平、美村里江、山時聡真、向井理らが各エピソードに名を連ねている。