横山裕、30代最後の連ドラ初主演で見せる包容力 『コタローは1人暮らし』が切ない

横山裕、30代最後の連ドラ初主演で見せる包容力 『コタローは1人暮らし』が切ない

 好きなアニメに見入り、テーマ曲で踊るコタローの姿はまだまだ幼い、愛らしい子どもだ。優しい瞳で見つめていた母はなぜ今「おらぬ」のか、なぜ大人の涙をたくさん見てきたのか……さまざまな思いがめぐるなか、流れてきたエンディング曲。「ひとりにしないよ」という優しいタイトルが、心をほっとさせた。

 狩野とコタローの会話はほとんど対等で、ときに言い負かされる狩野の姿にクスっと笑える。それでも、いつの間にかコタローのうしろを歩くようになっていた狩野のなかには「守る」という、大人としての意識が芽生えているように見えた。

 意外にも、横山にとって初の連続ドラマ主演となる本作。近年は映画作品や舞台への出演が相次いでいる。『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(関西テレビ・フジテレビ系)で演じた東海林役のように、陰のあるキャラクターを演じる機会も多かった横山が30代最後に演じるのは、これまでになかった役どころ。スウェットにサンダル、寝ぐせ頭で気だるげな姿はやけにリアリティがあり、ハマっている。また、グループでも実生活でも長男である横山。それゆえ、狩野には優しい包容力がある。

 次週は、コタローが幼稚園へ通い始めるようだ。個性豊かな俳優陣が演じるキャラクターにも今後、注目していきたい。

■新 亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。Twitter

■放送情報
『コタローは1人暮らし』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:30~0:00放送
出演:横山裕、川原瑛都、山本舞香、西畑大吾(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)、百田夏菜子(ももいろクローバーZ)、生瀬勝久、光石研、峯村リエ、大倉孝二、イッセー尾形、出口夏希
原作:津村マミ『コタローは1人暮らし』(小学館)(『ビッグコミックスペリオール』で連載中)
脚本:衛藤凛
音楽:篠田大介
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサー:都築歩(テレビ朝日)、尾花典子(ジェイ・ストーム)、松野千鶴子(アズバーズ)、岡美鶴(アズバーズ)
監督:松本佳奈 ほか
制作協力:アズバーズ
制作著作:テレビ朝日、ジェイ・ストーム
(c)津村マミ/小学館(『ビッグコミックスペリオール』連載中) (c)テレビ朝日

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