『恋はDeepに』で思い出す『アンナチュラル』の石原さとみ 綾野剛の秘密も徐々に明らかに
「私にとって星ヶ浜の海は人生をかけて背負っていかなければならないものです」――第1話に待ち受けていた衝撃ラストの記憶も新しいままに始まった『恋はDeepに』(日本テレビ系、以後『恋ぷに』)第2話。
世界的に有名な一流ホテルCEO・デイヴィッド(小手伸也)に「あなたにとっての海は?」と問われた際のツンデレ御曹司・蓮田倫太郎(綾野剛)の回答が冒頭だ。
海洋学者・渚海音(石原さとみ)に海に潜っていた理由を聞かれ「さがしもの」と答えた倫太郎だったが、海で何か大切なもの(母親に関する何か、あるいはもしかすると母親自身)をなくしたのは間違いなく、彼が海中展望タワーの建設を何がなんでも押し通そうと躍起になっているのは幼い頃に交わした母親との約束を守るためだったのだ。第1話からすでに何度も登場している、一度ビリビリに破かれテープでつなぎ合わされた画用紙、そこに描かれた家族全員の笑顔の絵は、その母親との約束の象徴でもあり、なんだかギクシャクした兄弟関係(特に長男と次男)の発端になった出来事が隠されているようだ。
この「さがしもの」の存在は、兄弟間でも共有されているようで、兄・光太郎(大谷亮平)からも「見つかったのか? 俺は怖くてまだ海に潜ろうなんて思えない」と言われていたし、幼少期には光太郎が倫太郎に対して「全部お前のせいだ」と詰め寄る回想シーンも描かれた。
終盤には、停電で倫太郎と海音が2人きりでエレベーターに閉じ込められるというなんともベタ中のベタ展開、“恋愛ドラマあるある”が描かれる。そこで体を震わせながら海中トンネルや海中展望タワーの建設の中止を訴える海音の姿に、倫太郎は海を“お金を生む観光資源”としてしか捉えていないデイヴィッドと手を組むのを願い下げようとするも、光太郎が交渉をまとめ上げていた。