榎木淳弥、斉藤朱夏らがバラエティや情報番組で活躍 声優がテレビの“カンフル剤”に?
声優の出演はテレビ番組のカンフル剤
ほかにも、4月1日に放送されたお笑い番組『コントミチ<第2夜:ヤバいハートマーク>』(日本テレビ)には、テレビ出演する声優の先駆的存在・内田真礼が出演してフワちゃんとのハイテンションのコントに挑戦したほか、花澤香菜が日本テレビ系『今夜くらべてみました』にアニメ『鬼滅の刃』のオープニングテーマ「紅蓮華」の作曲者としても知られる草野華余子とともに出演し、パンに対する偏愛をたっぷり語って話題を集めた。
90年代までは、まだサブカルチャーの一つだったアニメ。『けいおん!』や『ラブライブ!』などの人気コンテンツの誕生や、クールジャパン構想の後押しなどを経て、近年は市民権を得ている。それに伴いより注目を集めるようになったのが声優という職業であり、子供たちのなりたい職業ランキングでは常にYouTuberと並んで上位に入るほどの人気だ。今年初頭に放送された『さんまのまんま』に、『鬼滅の刃』でメインキャラクターを務める花江夏樹と下野紘が出演した時は、ついにここまで来たかと感じた人もきっと多かっただろう。
『鬼滅の刃』の社会現象も手伝って、声優という存在に注目が集まった昨年。最初は若者のテレビ離れをつなぎ止める役割として、声優に白羽の矢が立てられただけだったかもしれないが、それによって演技力だけでなく、トーク力が高くルックスが魅力的な人も多いことが、お茶の間に広く伝わった。視聴者は今や声優の裏側や素の表情に興味津々であり、声優がさまざまなテレビ番組に進出していくのは当然のことだったと言えるだろう。それに加え、コロナ禍による新たな活動の場を求める機運の高まりも手伝った。実際に昨年公式YouTubeチャンネルを開設した声優が多い。日々バラエティ番組などで明かされる声優の素顔が、今の日本のテレビを楽しくするカンフル剤となっているのかもしれない。
■榑林史章
「山椒は小粒でピリリと辛い」がモットー。大東文化大卒後、ミュージック・リサーチ、THE BEST☆HIT編集を経て音楽ライターに。演歌からジャズ/クラシック、ロック、J-POP、アニソン/ボカロまでオールジャンルに対応し、これまでに5,000本近くのアーティストのインタビューを担当。主な執筆媒体はCDジャーナル、MusicVoice、リアルサウンド、music UP’s、アニメディア、B.L.T. VOICE GIRLS他、広告媒体等。2013年からは7年間、日本工学院ミュージックカレッジで非常勤講師を務めた経験も。
■配信情報
『呪術廻戦』
Amazon Prime Video、dTV、Netflix、Paravi、U-NEXTほかにて配信中
原作:『呪術廻戦』芥見下々(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
監督:朴性厚
シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:平松禎史
副監督:梅本唯
美術監督:金廷連
色彩設計:鎌田千賀子
CGIプロデューサー:淡輪雄介
3DCGディレクター:兼田美希、木村謙太郎
撮影監督:伊藤哲平
編集:柳圭介
音楽:堤博明、照井順政、桶狭間ありさ
音響監督:藤田亜紀子
音響制作:dugout
制作:MAPPA
(c)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
公式サイト:https://jujutsukaisen.jp/#index