丘山晴己×小野塚勇人×山口乃々華が語る、韓国発ミュージカル『INTERVIEW』への挑戦
2016年の初演以来、話題に上り続けている韓国発ミュージカル『INTERVIEW ~お願い、誰か僕を助けて~』が、初めて日本人キャストで上演される。主人公の作家ユジン・キムを演じるのは、松本利夫(EXILE)と丘山晴己。秘密を抱える青年シンクレアを糸川耀士郎と小野塚勇人(劇団EXILE)。謎の死を遂げた少女ジョアンを伊波杏樹と山口乃々華と、旬のキャストが集結した。“Team BLUE”としてタッグを組み、共に舞台に立つ丘山、小野塚、山口の3人に上演を前に話を聞いた(編集部)。【インタビューの最後にはチェキプレゼントあり】
観客の視点が変化していく独特の世界観
――現在(2月某日)、準備の真っ最中かと思いますが、どのような心境ですか?
小野塚勇人(以下、小野塚):すごくわくわくしています。未知なことが多いし、不安もあるけど、楽しんでやろうと思っています。
丘山晴己(以下、丘山):チャレンジがいっぱいあって、楽しみしかないって感じです。
山口乃々華(以下、山口):私もミュージカルは初挑戦なので、今の段階で何がわかっていて、何がわかってないのかもわからないくらいなんですけど、とにかく準備できることはすべて準備して稽古に臨みたいと思っています。
――3人は、今日が初顔合わせでしょうか?
丘山:この前に、撮影はあったんですが、ちゃんとお話しする機会は初めてです。僕は小野塚さん、山口さんともに、初共演ですが、おふたりは幼なじみみたいな感じですよね?
山口:そうですね。すごく前からEXPG STUDIOの生徒同士で、小野塚さんは先輩でした。そんな時代を経て、一緒にミュージカルに出演できるのはうれしいです。
小野塚:10年前は僕はお兄さん的な感じだったのに、今回はお姉ちゃん役で立場も逆転して。
――今日、改めて3人でお話してみて、いかがですか?
小野塚:もうマブダチです(笑)。
山口:ニックネームも決めたし。
丘山:ののちゃん、おのちゃん、僕がはるちゃんでね(笑)。
小野塚:三者三様ですよね。はるちゃんは気さくで、ののちゃんはサバサバで。バランスがちょうどいいですね。もっと稽古が進めば、いろいろ皆の素が出てきて面白いのかも。
――小野塚さんはその中でどういう感じですか?
小野塚:僕はふざけちゃう性格なので、稽古に差し支えのないように真面目にやってこうとは思ってます。普段はお笑い大好きなんでね。
丘山:僕は……、はるちゃんは、ぜんぜんまだ初対面モードなんですけど、素の僕は宇宙人なので、びっくりすると思います(笑)。普段のはるちゃんは、素直なので、泣いたり、笑ったり、赤ん坊のような感じです(笑)。
小野塚:みんな、本来持ってるキャラは濃いんだと思います(笑)。
山口:私は2人に比べたら、ぜんぜんキャラは薄いと思うので……。
丘山:そこなんですよねー。
小野塚:本人が自覚がないパターンがありますからねー。
山口:でも、ちょっと悩むと黙ってしまうことがあって、おのちゃんも「思いつめないで」と言ってくださったんですけど、そういうことがあったら、遠慮なく笑かしてください(笑)。
――3人が今回、演じられる役に関しても教えてください。
丘山:僕が演じるユジン・キムは、お客さん目線に一番近いキャラクターですね。分かりやすく伝えたり、一緒にその世界に飛び込んでいくようなところがあって、マット・シニアやジョアン・シニアの昔のことを紐解いて導いていく役どころです。ディズニーランドのジャングル・クルーズのお兄さんみたいな(笑)。ということは、マットは……。
小野塚:僕が演じるマットはそのジャングル・クルーズに出てくるゴリラのようなもので(笑)。それも、狂暴だったり、時にはおとなしかったり、かわいらしかったり……。ジャングルにゴリラしかいないみたいになってますが(笑)、いろんな顔を持っている人物で、それが、人格として違うというだけでなく、ひとりひとり、別の人間として見てもらえるように演じたいです。それと、マットは愛情に飢えている人間だと思うので、それだけに純粋な愛を伝えられたらいいなと思いますね。舞台上で、さまざまな人格の変化を演じるのは難しいですけど、それが歌をきっかけに変わる場面もあります。リアリティとエンターテインメントのバランスを考えながら演じたいと思ってます。
山口:私はマットのお姉さんで、マットの記憶の中に生きているので、幼少期から大人になるまで、いろんな時期を演じます。マットの記憶を濃いものにできるように演じたいです。
小野塚:観ている方の視点がいろいろ変わっていくところも面白いと思いますよ。