2021.03.24 12:00

丘山晴己×小野塚勇人×山口乃々華が語る、韓国発ミュージカル『INTERVIEW』への挑戦

文・取材＝西森路代、写真＝鷲尾太郎

韓国版とは異なる魅力を生み出すために

――未知のミュージカルに対して、不安もあるし、それに対して準備もされているところだと思いますが、その辺、もう少し聞かせてもらえますか？

小野塚：普段のストレートなお芝居でも、3人のキャストでやるって大変だと思うんですよ。そのうえ、この題材自体が連続殺人犯の真犯人を探すという題材のミュージカルということでも大変だし。でも、前向きに楽しんで、自分のできる最大限の準備をして、稽古ができたらなと思っています。

山口：稽古までに台本を何回も読んだりもしたいし、私が演じるジョアン・シニアの生まれ育った環境や、彼女の家庭とか背景をどんどん掘り下げていきたいと思います。それと、歌が初挑戦なので、練習を重ねるのみかなと。体に教え込んでいきたいなと思います。

丘山：本当に、3人だけで演じるから、それぞれのキャラクターを立たせないといけないし、責任もありますよね。楽曲に関しても難しいんですよね。メロディも単調じゃないし難しい。でも、だからこそやりがいがあるんだろうなと思います。その分、3人のチームワークも大事になりますね。

――楽曲についての話が出ましたが、実際に以前の公演の映像なども観られたんですか？

小野塚：観たんですけど、自信をなくしそうになって、一旦観るのをやめました（笑）。歌のレベルも高いんですけど、演じる人間が変わるということは、作品の捉え方も違ってくるので、以前の公演をただなぞるのではなく、自分なりに考えてよさが出せる方向で考えようと思って。曲を聞いて思ったのは、歌は台詞の延長線上にあるってことを意識するのと同時に、気持ちものせないといけないと思うので、そこを頑張って表現したいです。あと、ピアノ一本で途中でリズムががらっと変わったり、転調したりして、今までに聞いたことのないジャンルの楽曲になっているので、自分の体になじませないとなと。今は、そういう作業の真っただ中です。

丘山：僕も観たんですけど、韓国の方は、オペラのトレーニングを積んでる方も多いので、重厚感もあったんですよ。メロディに関しては、感情がそのまま歌になっているということも、すごくチャレンジングなことだなと思いました。

山口：私はずっとディズニーが好きで、ミュージカルも好きだったんですけど、いざ、演じる側になると、ハードルの高さを感じています。3人が異なる歌詞、違うメロディで同時に歌うような部分もあったりするので、いろいろ頑張っていきたいなと思っています。

――最後に、見どころや、観客に向けて一言お願いします。

丘山：お客様は、僕たちの新しいチャレンジを含め、作品の持つメッセージについても、注目してもらえたらと思います。皆さんと一緒に作品の世界に飛び込んでいけたらうれしいです。一生懸命がんばりますので、よろしくお願いします！

山口：E-girlsを卒業して初めての作品で、難しい作品にはなりますが、全てを出し切りますので、ファンの皆さんにも安心してもらえたらと思います。

小野塚：自分にとって初めての試みになりますので、絶対にいいものにしたいと思うし、できると思っています。作品の世界観を率直に伝えられたら、それが成功かなと。僕も、出し惜しみしないで、良いものを届けたいと思っていますので、どうぞよろしくおねがいします！

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■公演情報
ミュージカル『INTERVIEW ～お願い、誰か僕を助けて～』
3月24日（水）～4月4日（日）、品川プリンスホテルクラブeXにて上演
出演：
Team RED
・ユジン・キム役：松本利夫（EXILE）
・マット・シニア役：糸川耀士郎
・ジョアン・シニア役：伊波杏樹

Team BLUE
・ユジン・キム役：丘山晴己
・マット・シニア役：小野塚勇人（劇団EXILE）
・ジョアン・シニア役：山口乃々華

原作：チュ・ジョンファ
作曲：ホ・スヒョン
日本語台詞：田尾下哲
日本語訳詞：安田佑子
演出：田尾下哲
音楽監督：宮崎誠
企画・制作：LDH JAPAN／東京音協
主催：『ミュージカル INTERVIEW』製作委員会
公式サイト：http://kmusical-interview-japan.com
公式Twitter：https://twitter.com/INTERVIEW_0324