少年忍者、主演ドラマ『文豪少年!』の撮影を振り返る 「嬉しくて夜も寝れなかった」

少年忍者、『文豪少年!』クランクアップ報告

 ジャニーズJr.内の人気グループ・少年忍者の12人が主演を務める『WOWOWオリジナルドラマ 文豪少年!~ジャニーズJr.で名作を読み解いた~』(以下、『文豪少年!』)のクランクアップ報告会が、3月13日に都内で開催された。

 本作は、夏目漱石、太宰治、芥川龍之介、江戸川乱歩、小泉八雲といった文豪たちの傑作小説群を新たに映像化した1話完結のオムニバスドラマ。過去の名作を現代的な視点で描くなど、異色の角度から捉えることで、若者を中心に幅広い世代の視聴者に日本文学の持つ面白さを伝える。

 ドラマ初主演を務める少年忍者は2018年に結成された、総勢22名のグループ。パフォーマンスに定評のある、才能に溢れた次世代のエンターテインメント界を担っていく存在だ。そんな少年忍者から各話の主演を務めるメンバー12人とゲスト出演するメンバー3人がクランクアップ報告会に登壇。本作のプロデューサーを務める井上衛は、「若い才能の方々とご一緒できたことを光栄に思います」と語る。

 まずは芥川龍之介の小説を原作に、人間の弱さを軽やかに描く第1話「クモの糸」。主演を務める黒田光輝は、本作で芝居に初挑戦する。そんな中でドラマ初主演、しかもトップバッターを務めることになった黒田は、「自分がドラマの芝居をやらせてもらえるとは考えてもいなかったので、すごい嬉しかったですね。やっと自分にチャンスが来たとも思いました」と思いを明かした。ゲスト出演した豊田陸人は、「世間では“くろりく”と呼ばれるほど仲が良いので、共演できて嬉しかったですし、後ろから支えられるという立場からすると楽しくお芝居ができた」とコメント。豊田は舞台やドラマへの出演経験があるため、黒田も頼もしかったという。

 誰もが知る太宰治の『走れメロス』を映像化した第2話では、主演のヴァサイェガ渉が、メロスではなく、メロスを待つ男・セリヌンティウを演じた。ヴァサイェガは、このセリヌンティウという役について、「メロスと違って評価されない役」と説明。自身も評価されないことに落ち込んだことがあるようで、その時にSMAPの代表曲「世界に一つだけの花」の歌詞に救われたことを明かし、「腐らずに頑張り続けていればいつか報われると考えて、一生懸命やりました」と過去を振り返った。


 共に2018年から少年忍者として活動する小田将聖が主演、田村海琉がゲスト出演する第3話では、宮沢賢治の『注文の多い料理店』をドラマ化。井上プロデューサーから「この物語自体はご存知でしたか?」と質問されると、小田は「(学校の授業の中でも)印象に残っている作品なので、そんな有名な作品をやらせていただくなんて嬉しくて夜も寝れなかったです」と本音をポロリ。そんな小田と同い年で、特に仲の良いメンバーである田村は「一人だと緊張しちゃうけど、二人だと心強いですし相談もできるので、ものすごくやりやすかった」と語った。

 第4話で主演を務めるグループのリーダー、川崎皇輝は全員分の台本に目を通したようで、「僕たちは総勢22人でジャニーズでも一番人数の多いグループですが、個性も22人分ある。その個性を存分に生かせる作品なのですごく嬉しかった」と喜びをあらわに。内村颯太も全部の台本を読んだと挙手したが、実は5話から10話だけだったようで、そこにいあるメンバー全員から「全部じゃないじゃん!」と総ツッコミを受けていた。また、第4話は江戸川乱歩の小説『屋根裏の散歩者』にドストエフスキー『罪と罰』の要素を含んだ物語で、井上プロデューサーは川崎が演じる役柄について「“死んでもいいような奴は殺してもいいんじゃないか”という特殊な思考を持つ哲学的な少年」と説明。これまでも別の作品で殺人犯を演じたことがある川崎は、「内村とかに『そのままだったね~』とか言われるんですけど、そういう印象が皆様にあるんだとしたらすぐに撤回してほしいですね(笑)」と本音を明かした。

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