岡田将生のハイテンションな“単純”俳優役が愛らしい 『書けないッ!?』随所に波乱の予感

『書けないッ!?』岡田将生の愛らしさ

 生田斗真が主演を務めるドラマ『書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』(テレビ朝日系)が、2月20日に第5話を迎えた。

 『富豪教師Q』の第1話視聴率は、世帯視聴率が5.2%、個人視聴率が2.8%とゴールデンタイムのドラマとしてはあまりに低い数字。F2とキッズからは数字が取れていることから、世間的には子供向け番組として見られていたのだ。

 当然、番組側の犯人捜しがスタート。主演の八神隼人(岡田将生)は楽屋から出てこず、圭佑(生田斗真)の脚本のせいに(面白いと言っていたくせに……)。プロデューサーの東海林(北村有起哉)は裏番組の卓球が盛り上がっていたと必死にごまかして見せるものの、裏では八神が数字持ってなかった、監督の演出が悪かったと言いたい放題である。

 圭佑がいるのは誰にも逆らうことができないカーストの底辺。八神の一声で立場的に書けなくなる可能性も十分にある中、やってきた緊張の第2話。結果は世帯視聴率10.1%、個人視聴率5.6%と約2倍の数字に右肩上がり。第1話のSNSトレンド入りが話題となり、新たな視聴者を取り入れたのだ。

 あれだけ落ち込んでいた八神が、サングラスにいかつい柄のコートを着てハイテンションで登場。結果に左右される単純な、良く言えば純粋な俳優である。ここで圭佑と八神が初対面。八神の方から握手を求め、八神隼人の生かし方を分かっている、愛が伝わってくるとすっかり大絶賛(脚本がダメだと言っていたくせに……)。ドラマの放送、撮影に先行して、圭佑は第6話の執筆を進めていた。

 仙川(菊池風磨)との口述筆記は相変わらずでも、肝心の圭佑の方はオーバーヒートを起こしていた。ネットで見つけた「脳冷却療法」の文字を頼りに「B&Bラボ」へ。そこで出会った一条桜子(土村芳)は、脚本家を目指している、言わば圭佑にとって初めてのファン。自分を「先生」と呼ぶ彼女に圭佑はすっかり上機嫌となり、創作意欲もアイデアも爆発的に湧き出てくるようになる。結果的には良かったものの、それは脳冷却療法のおかげというよりかは道理を踏み外した愛のパワー。『富豪教師Q』に「一条桜子」という人物を登場させたり、奈美(吉瀬美智子)に内緒でメッセージのやり取りを始めたりと、何やら波乱の予感がする。

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