杉咲花×若葉竜也、2人の「好きになれてよかった」 『おちょやん』が描いた失恋と成長

『おちょやん』が描いた失恋と成長

「あなたを好きになれてよかった」

 カメラの向こうにいる小暮の目を見て、涙を浮かべながらはっきりと告げた千代の演技はその場のスタッフや共演者の心をも動かす。恋すら知らなかった千代が、失恋という経験を通して女優として大きな成長を遂げた。

 それから3年、千代は中堅女優として撮影に追われる日々を送っていた。活動写真にも「竹井千代」の名前が載るように。でも、待てよ……千代の本名が広く知られるようになったら、せっかく逃げてきた“あの人物”に居場所が伝わってしまう。そう、あの人物とはみんなが恐れていた父・テルヲ(トータス松本)。千代が誰かを好きになることに、人一倍不安を感じるきっかけを作った張本人だ。どうやらまた、テルヲは何かを企んでいる様子。今度こそ、千代が居場所を失くすような失態は犯さないでほしいと願うばかり――。

■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。Twitter

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おちょやん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥、中村鴈治郎、名倉潤、板尾創路、 星田英利、いしのようこ、宮田圭子、西川忠志、東野絢香、若葉竜也、西村和彦、映美くらら、渋谷天外、若村麻由美ほか
語り:桂吉弥
脚本:八津弘幸
制作統括:櫻井壮一、熊野律時
音楽:サキタハヂメ
演出:椰川善郎、盆子原誠ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/

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