神木隆之介、声優としての活躍相次ぐ 『パラサイト』吹き替えから“猫”まで演じる多彩さを分析

 1月8日、日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』放送35周年記念として、第92回アカデミー賞作品賞を受賞した映画『パラサイト 半地下の家族』が本編ノーカットで地上波初放送される。同放送では、チェ・ウシクが演じたギウの吹き替えを神木隆之介が務めることで注目だ。数多くのドラマや映画で主演を務め、外画の吹き替えやアニメ映画で声優を務める神木が、実写作品の『パラサイト』でどんな演技を聞かせてくれるのだろうか。

『パラサイト』のギウで10年ぶりの外画吹き替え

 神木隆之介は、1995年に子役としてデビュー。日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞した『妖怪大戦争』での、女の子のようなかわいらしさは今でも鮮烈だ。ドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』(TBS系)では、クライマックスのキーパーソンである一十一役を演じて、圧倒的な悪の存在感を放った。また、『桐島、部活やめるってよ』では地味な主人公の男子・前田涼也、映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』では十本刀の最年少にして最強の剣士である瀬田宗次郎役、そして『屍人荘の殺人』ではミステリーおたくの葉村譲を好演した。ほかにも『バクマン。』『3月のライオン』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』とマンガ原作ものへの出演も多く、シリアスからコメディまで出演作のテイストと演じる役柄の幅広さには驚かされる。

 声優としてのキャリアも着実に重ねている。8歳の時には、『千と千尋の神隠し』の坊役をこなした。わがままなきかん坊の赤ちゃんだが、どこか憎めない可愛らしさがあったのは、きっと神木の持つ魅力によるところもあっただろう。以降スタジオジブリ作品では、『ハウルの動く城』でハウルの弟子のマルクル、『借りぐらしのアリエッティ』ではアリエッティと交流する病弱な少年の翔を演じている。また細田守監督の初長編作品『サマーウォーズ』では、憧れの先輩である篠原夏希に振り回されながらも、徐々に男として成長していく主人公・小磯健二を、初々しくも芯のある声で演じて高評価を得た。

 神木の声優としての存在感を世に知らしめたのは、新海誠監督作品『君の名は。』での立花瀧役だろう。上白石萌音が演じた宮水三葉と身体が入れ替わってしまった時のコミカルな演技も絶妙で、終盤の思い詰めたように三葉を探し回る緊迫した演技など、目まぐるしく変わっていく多彩なシーンを見事に演じ上げた。

ドラマParavi『おじさまと猫』(c)「おじさまと猫」製作委員会

 ちなみに、放送中のテレビ東京系ドラマ『おじさまと猫』では、草刈正雄演じる主人公・神田冬樹の愛猫・ふくまるを演じて話題だ。ブサカワ猫の愛くるしい声の演技と、おじさまとの心の触れ合いに多くの視聴者のハートをほっこりさせている。

 そんな神木が外画の吹き替えを担当するのは、『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』のアーサー役以来、約10年ぶりとなる。

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