カン・ドンウォンが語る、コロナ禍で公開される『新感染半島』への思い 「本当に感謝しています」

「韓国映画界は、常に世界の舞台に立ちたいという思いで努力を重ねてきた」

ーー作品の内容的にはどこか現在の世界を取り巻く状況と通じるところがあります。それこそ韓国ではコロナ禍での公開となり「韓国映画界を救った」とも言われましたが、ハリウッドでは軒並み映画が公開延期になるなど映画界も大きな被害を被っています。このような状況について、あなた自身が感じることや考えがあれば教えてください。

カン・ドンウォン:とてももどかしくて心苦しいですね。僕自身もスケジュールが変わってしまったりもしました。海外の撮影も、スタートしたとはいえ進行のスピードが遅いと聞いています。なので、いまはみんなとても辛くて大変な時期を過ごしていると思います。この映画が公開されるのは、世界で日本が最後くらいになるのではないかと思います。皆さんぜひ気を付けながら映画館へ行って安全を確保して観てください。韓国では劇場公開したときに二次感染はなかったんです。日本の皆さんも気を付けながら、映画館でお楽しみいただければと思います。また、このパンデミックの状況の中で、ワールドワイドで公開される作品というのはおそらく本作が初めてだと思います。最初は心配もあったのですが、世界各国で公開していただいて良い評価をいただくことができたので本当に感謝しています。日本でも公開されたらこの映画にたくさん愛情を注いでくれると嬉しいです。

ーーあなたが出演している作品もそうですが、ここ数年、韓国映画の世界的な評価が高まっている印象です。

カン・ドンウォン:まず韓国映画界の方々は、常に世界の舞台に立ちたいという思いでずっと努力を重ねてきました。この20年間、多くの方の努力があって、やっとそれが実を結んだのかなと思います。さらにもっともっと広がっていけばいいなと思っています。映画だけではなくて、他の韓国の分野や産業の雰囲気も良いので、こういう状況に至っているのかなと思います。

ーーハリウッド映画『Tsunami LA(原題)』や是枝裕和監督による韓国映画『ブローカー(仮題)』など今後の出演作の情報もすでに出ていますが、本作の世界的な評価を受け、今後さらにいろんな作品のオファーが殺到すると思います。

カン・ドンウォン:実は特にこの2年間、海外の市場により力を入れてきました。これまでそのようにして努力してきたのですが、ようやくそれが実を結ぶような時期にきている気がします。もう少し待っていただければ、さらに良いお知らせが届けられるかと思います。

■公開情報
『新感染半島 ファイナル・ステージ』
TOHOシネマズ 日比谷ほかにて公開中
監督:ヨン・サンホ
出演:カン・ドンウォン、イ・ジョンヒョン、クォン・ヘヒョ、キム・ミンジェ、ク・ギョファン、キム・ドゥユン、イ・レ、イ・イェオン
配給:ギャガ
2020年/韓国/カラー/116分/字幕翻訳:根本理恵/英題:Peninsula/G
(c)2020 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILMS.All Rights Reserved.
公式サイト:https://gaga.ne.jp/shin-kansen-hantou/
公式Twitter:@Peninsula_JP

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