新海誠監督が監修 地上波初放送の『天気の子』本編クレジット終了後に“特別エンディング映像”

『天気の子』地上波初放送後に“特別映像”

 2021年1月3日の21時からテレビ朝日系で地上波初放送される『天気の子』。映画本編クレジットの終了後に、新海誠監督が監修した“特別エンディング映像”が放送されることが決定した。

 本作は、異常気象で長雨が続く夏、離島から家出してきた高校1年生の少年、森嶋帆高が、東京の片隅でひとりの少女に出会ったことからはじまるストーリー。その少女、天野陽菜には“祈るだけで晴れをもたらすことができる”という不思議な力があり、2人は運命に翻弄されながらも自らの生き方を“選択”していく。

 醍醐虎汰朗と森七菜が帆高と陽菜の心の揺れ動くさまを表現したほか、小栗旬、本田翼、吉柳咲良、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子がキャストとして集結。『君の名は。』に続いてRADWIMPSが音楽を担当した。

 『天気の子』の副題は、『Weathering With You』。“weather”には“天気”のほかに“嵐や困難を切り抜ける”という意味があり、『Weathering With You』には、厳しい天候や困難をあなたと一 緒に乗り越えたい、という思いが込められている。激動の1年を経て、新しい年を迎えるタイミングで本作が地上波初放送されるにあたり、この副題に込められたメッセージを形にしようと、“特別エンディング映像”の構想が立ち上がった。新海監督が監修し、この放送でしか見ることができない、一夜限りの約1分のスペシャル映像となる。

 12月23日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)の特集企画『未来を人から』に登場し、『天気の子』を制作した思いを語った新海監督。「どうしてそういう映画を作ったかというと、世界が決定的に変わってしまうような予感が、ハッキリとあったからなんです。それは僕だけじゃなくて、みんなずっと思っていたこと。漠然とした不安みたいなものって、みんなの心の中にあり続けてきたと思うんです」と、制作時の心境を告白した。「でも、それが新型コロナウイルスのような形でもたらされるとは、まったく考えもつかなかった。本当に大事な変化、巨大な変化というのは、僕たちの想像を超えた部分にあるんだな、と……」と、胸中を明かしている。

 日常が激変してしまった今、新海監督は 「今、自分たちはコロナ禍の最中にいて、終わったときのことというよりは、今そのものを乗り越えることに必死ですよね」「今、たまたま自分がいるこの場所で、なんとか必死に生きていくということ。誰にとっても当たり前のことかもしれませんが、それでしか未来はつながっていかない」と語っている。

■公開情報
『天気の子』
テレビ朝日系にて、2021年1月3日(日)21:00〜放送
声の出演:醍醐虎汰朗、森七菜、本田翼、吉柳咲良、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子、小栗旬
原作・脚本・監督:新海誠
音楽:RADWIMPS
キャラクターデザイン:田中将賀
作画監督:田村篤
美術監督:滝口比呂志
(c)2019「天気の子」製作委員会

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