Sexy Zone 菊池風磨×SixTONES 高地優吾の冒険の行方は? 『バベル九朔』最終回で見つけたもの

『バベル九朔』最終回の見どころは?

 12月21日、日本テレビ系シンドラ『バベル九朔』がいよいよ最終“階”を迎える。

 ここへきて、ふと考える。果たして『バベル九朔』の“結末”はどこにあるのだろうか、と。第9話の放送後、公式YouTubeにて改めて、本作に残る“謎”がまとめられた。そのうちのいくつかはもう、ほとんど解けているようなものだ。けれど、謎と謎との繋がりが見えない。いったい、何をもってこの物語は終わるのだろう。残された謎をすべて解き明かせば、それを結末と呼ぶのだろうか。いや、そんな単純なことではないはずだ。

 考えれば考えるほど、自分がどんな結末を待っているのか分からなくなる。最後まで“バベル”は、我々を翻弄する。 満大と健は、無事に現実世界に戻れるのか? 姿を消したハルミの安否は? カラス女と大九朔、それぞれの目的は? 本物の父・勝はどこにいるのか? “扉”と、そのなかにある“タネ”の在り処は? 今夜、すべての謎は明かされ、点と点は線になる。そして思う。「探していた結末は、これだったのだ」と。

 新作映画の制作発表記者会見に臨む満大(菊池風磨)。友人であり相棒の監督・後藤健(高地優吾)、最愛の父・勝(上地雄輔)、そしてバベル九朔のテナントの皆に見守られ、満大は人生最上ともいえる瞬間を迎えていた。記者から、今後の意思表明として「僕はここにいる、と宣言してほしい」と要望された満大。言い知れぬ嫌な予感を覚えつつも、勝に促され言葉を紡ごうとした瞬間、健が割って入ってきた。「おまえうっかりしてるぞ。肝心の映画のタイトル、まだ言ってないじゃないか」「言ってやれよ満大。おまえが書いた脚本のタイトルを」。健にそう焚きつけられ、満大は新作映画のタイトルを言おうとするも、なぜか思い出すことができない。机上の脚本を手にとり、パラパラとめくってみる。タイトルはおろか、中身もすべて白紙であることに、満大は戸惑う。

 当初、ここが“バベル”だと分かった上で、ひとときの夢を見るつもりだったはずの満大。幼き日に抱いた疑問を父に投げかけ、求めていた愛にあふれる答えを受け取った“あの”瞬間からだろうか。満大は正気を失い、“バベル”の世界を現実だと錯覚してしまった。「目を覚ませ」「ここは現実じゃない」。満大を“バベル”に取り込まれまいと、必死に説得する健。そこへ、カラス女(青野楓)も駆け付けた。

 記者会見の会場にいた全員が“くらまし”に姿を変え、満大、健、カラス女に襲いかかる。3人は、この窮地を脱出することができるのか。そして『バベル九朔』が迎える結末とは。
最終話の予告編では「おまえが“バベル”を終わらせるんだ」と、満大に願いを託す勝の声が聞こえる。振り返ればカラス女も、第7話で大九朔に「あんたの“バベル”を壊しに来た」とすごみ、第8話では「“バベル”とともに消滅するつもりだった」と、健に明かしていた。「“バベル”の消滅」。それが、本作の結末における重要なピースのひとつである。

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