年末企画:井中カエルの「2020年 年間ベストアニメTOP10」 コロナ禍でもアニメは大豊作!?

年末企画:井中カエルの「2020年 年間ベストアニメTOP10」 コロナ禍でもアニメは大豊作!?

 リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2020年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーを紹介。アニメの場合は、2020年に日本で劇場公開・放送・配信されたアニメーションから、執筆者が独自の観点で10本をセレクト。第1回の選者は、映画・アニメを中心に論じるブログ「物語る亀」を運営し、9月に書籍『現実で勇者になれないぼくらは異世界の夢を見る』(KADOKAWA刊)を上梓したブロガー・ライターの井中カエル。(編集部)

1. 『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
2. 『劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」III.spring song』
3. 『薄明の翼』
4. 『ウルフウォーカー』
5. 『海辺のエトランゼ』
6. 『GOTCHA!』
7. 『映像研には手を出すな!』
8. 『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』
9. 『かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』
10. 『愛してるって言っておくね』

 コロナ禍により洋画が激減し、アニメ作品も底が抜けた……と思いきや、2020年はその逆に、天井が吹っ飛んだほどの大豊作であり、今後のアニメ作品を語る際の指針となりうる作品が続出した。毎年同じことを言うような気もするが、それだけ作品の質を更新し続けているという証拠でもあるだろう。特に5位〜10位は団子状態で、大いに悩ませてくれた。

 10位はNetflixの海外短編アニメーション。鉛筆タッチの白と黒のコントラストで作られるアニメーションと、社会的な内容が深く心を打つ。アカデミー賞などでも高く評価されるだろう。9位は近年のラブコメアニメでは頭1つ抜けており、笑って楽しんだと同時にシャフトにも縁のある畠山守監督の外連味なども堪能した。8位はファン向け映画ではあるが、子どもの頃にシリーズに親しんでいた筆者にとっては欠かせず、数十年の総決算に相応しい作品に。

 7位は現代トップクリエイターの湯浅政明らしい作品に。現在のアニメ業界への深い洞察と、表現者としての愛と業に震えた。6位はMV調ながらも発表直後から大きな話題に。ポケモンの歴史を細かく振り返るとともに、松本理恵監督ならではの音楽との短編アニメの融合、YouTubeを活用した発表手段も面白い。5位は近年成長著しいBL作品から。舞台の沖縄の情景とともに、性別に囚われない美しい恋愛模様と心情の変化に強く惹かれた。

 4位は圧巻の映像表現が見どころ。制作スタジオ、カートゥン・サルーンは、スタジオジブリやディズニー・ピクサーに並ぶであろうヨーロッパアニメーション圏を代表する大スタジオへ成長していることを疑う余地のない作品に。

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アニメシーン分析」の最新記事

もっとみる