『恋あた』仲野太賀に『#リモラブ』間宮祥太朗 恋愛ドラマの“2番手キャラ”が魅力的なワケ

恋愛ドラマの“2番手キャラ”が人気?

 2020年冬は恋愛ドラマが熱い。寒い季節に心を温めるかの如く、キュンとするようなシーンの詰まった作品に続々と反響が寄せられている。そして、その反響の中には、物語の主軸となってヒロインとの恋を進める“ヒーロー”ポジションだけではなく、時にヒロインの恋を支えながらも恋心を寄せる“2番手”ポジションのキャラクターを支持する声も多い。

 例えば『この恋あたためますか』(TBS系、以下『恋あた』)の新谷誠(仲野太賀)、『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ系、以下『#リモラブ』)の五文字(間宮祥太朗)。彼らはヒロインである樹木(森七菜)や美々(波瑠)に想いを寄せながら、健気に彼女たちの心を支える存在なのだ。

『この恋あたためますか』(c)TBS

 『恋あた』の新谷は特にそんな「秘めた想い」の似合うキャラクターだろう。コンビニ「ココエブリィ」に勤務し、ヒロインにとって、共にスイーツ開発を行う仲間であり、また“頼れるアニキ”的存在でもある新谷。「ココエブリィ」元社長の浅羽(中村倫也)は、新谷にとって地元の先輩にあたる。ヒロインの樹木に想いを寄せるも、樹木が浅羽に恋心を抱いていることまでわかっているのだ。自分がそんな“2番手”ポジションであることにモヤモヤしながらも、果敢に恋の勝負に出る。第4話では思いが溢れるあまりに樹木の気持ちを振り回すような言動を取ったり、思わずキスをしてしまうことも。

『この恋あたためますか』(c)TBS

 新谷の心が揺れ動く様子は、仲野の演技力の巧みさもあり実にリアルに届く。樹木を気遣い、いつでも見ているからこそ気がつくことがたくさんあるのに、肝心の樹木からはなかなか意識してもらえていない。太賀はそんな切ない恋心を真摯に演じている。視聴者から見れば、思わず「誠にしなよ」と樹木に言いたくなる健気さが魅力のキャラクターだ。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる