映画『さくら』インタビュー
櫻坂46 小林由依が明かす、映画初出演で実感した芝居の難しさと今後の展望 「何事も前向きに」
西加奈子の同名小説を映画化した『さくら』が11月13日より公開中だ。『三月のライオン』『無伴奏』の矢崎仁司が監督を務めた本作では、ごく普通の家族と、いつも家族に寄り添う愛犬のサクラーー5人と1匹の家族が、残酷な運命に翻弄されながらも強く生きていく姿が描かれる。
北村匠海、小松菜奈、吉沢亮ら名だたる実力派俳優と顔を並べ、本作で映画初出演を果たしたのが、小松演じる長谷川美貴の友人・大友カオルを演じた櫻坂46の小林由依だ。欅坂46としての活動が残すところ約1カ月となった9月上旬、映画初出演への思いやグループでの活動を含めた今後の展望について話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
一番苦労したのは大阪弁?
ーー映画の出演は本作が初となります。小林さん自身も驚きが大きかったのではないでしょうか?
小林由依(以下、小林):ご一緒させていただいた皆さんが、本当にいまままでずっと映画やテレビで観てきた方たちだったので、私がここに入って大丈夫なのかと思って、すごく緊張しました。
ーーこれまで面識があった方はいたんですか?
小林:いや、皆さんはじめましてでした。
ーーより緊張感が増しますよね。
小林:皆さんと比べたら、私自身は演技の経験も実力もまだまだだったので、プレッシャーはすごくありました。
ーー実際に撮影を経験して、共演者の皆さんと仲良くなれたりしましたか?
小林:現場でも本当に緊張していたので、深くお話しさせていただくことがなかなかできなくて……。撮影の合間とかにお話しさせていただいたりはしたので、今後取材などでお会いする機会があればまた交流できればと思っています。
ーー今回は特に美貴役の小松菜奈さんとの共演シーンが多かったですよね。
小林:小松さんは、出演されている作品もかなり観ていて、すごくオーラのある方だなとずっと思っていたんですが、実際にお会いしてもその印象は変わらなかったです。こうやって役の人物として生きているんだなということを実際に共演してみて知ることができました。それは私にとってもすごく大きかったです。
ーー小松さんから学べることもあったと。
小林:そうです。お芝居の面で成長できたかどうかは自分自身ではなかなかわからないんですけど、演じる上での姿勢はすごく勉強になりました。自分が演じる人物のことをしっかり考えて、その人物に寄り添いながら、その人として作品の中で生きていく。それがすごく重要で、その作業は本当に難しいことなんだなと実感しました。
ーー今回小林さんが演じられた大友カオルは、小松さん演じる美貴に初めてできた友人で、サバサバとした性格という設定です。小林さん自身はカオルを演じるにあたり、どのようなことを意識しましたか?
小林:カオルは、自分の中で確固たるものを持っている強いイメージでした。そういう性格であることを自分ではまったく変だとは思っておらず、それが当たり前のように生きている。そういう力強さに寄り添いながら演じられたらいいなと思っていました。
ーー劇中では大阪弁も披露されていますね。
小林:それが最初から不安要素ではあったんですけど、なんとか乗り越えました(笑)。大阪弁は本当に苦労しました。
ーーでも、すごくナチュラルな大阪弁だったと思います。
小林:いやー、全然です(笑)。イントネーションとかもやっているうちによくわからなくなってしまうときもあって……。今回は、そこが一番苦労した点でした。