映画『さくら』インタビュー
櫻坂46 小林由依が明かす、映画初出演で実感した芝居の難しさと今後の展望 「何事も前向きに」
「何事も前向きに捉えられるように活動していけたら」
ーー映画の中で特に印象的だったのは、小林さん演じるカオルが、卒業式に全校生徒の前でマイクを握りしめて“ある告白”をするシーンでした。
小林:いままでにないくらいの長台詞だったので、そういう意味でもすごく不安が募るシーンでした。ただ、演説みたいに言うのではなくて、自分の中にあった言葉がどんどん溢れてくる感じに見えたらいいなと思っていたので、皆さんにもそういう感じがうまく届くといいなと思います。
ーーカオルの力強さは、小林さんが所属する欅坂46ともつながる部分があるように思います。
小林:カオルのセリフからも、すごく自分を持っていることがわかる。しかも、それをまったく変だとは思っていないのがカオルの一番いいところだと私は思っていて。そんなカオルのセリフや言葉は、欅坂46の楽曲で歌詞をとおして伝えてきたこととリンクするところがあったので、そういう部分ではすごく共感するところがありました。
ーー映画が公開される頃には欅坂46としての活動を終え、新たなグループ(※10月14日より櫻坂46)として活動することが決まっています。グループにとっても小林さん個人にとっても変化の大きな1年になったのではないでしょうか?
小林:本当にそう思います。今年の序盤は世界的な社会状況もあって、すごくもどかしい気持ちがありました。そこからいろんなことが重なって、ある意味、そういうことがあったからこそ、次に向かって進んでいける部分もあった気がして。これからも、何事も前向きに捉えられるように活動していけたらいいなと思っています。
ーーやっぱりグループで活動をするときと個人で活動をするときは感覚的にも違うものですか?
小林:それはもう全然違います。グループで活動するときは、すでに私のことを知ってくださっている方が周りにいたりするので、そういう部分での安心感がすごくあるんです。でも、今回の映画ように1人で一歩外に出ると、私がどういう人なのかを知らない方がほとんどだと思うので。そういう部分で、どうやって自らちゃんと自分の存在を伝えられるかが重要だなと感じました、今回もそうでしたが、そういうことをきちんと伝えられるようになれたらいいなと思っています。
ーーお芝居のお仕事は今後も続けていこうと思っている?
小林:自分の中で、ひとつ確立した何かができたらいいなとは思っているので、それがお芝居だったらいいなとは個人的には思っています。
ーー今回のご自身の演技、自己評価的にはいかがでしたか?
小林:いや~……。私はどうしても自分自身の欠点を見つけてしまう癖があるので、自分では「どうだったかな~」って感じになっちゃうんですけど……(笑)。なので、観てくださった方がどう感じたかに委ねたいと思います。
■公開情報
『さくら』
全国公開中
出演:北村匠海、小松菜奈、吉沢亮、寺島しのぶ、永瀬正敏、小林由依(欅坂46)、水谷果穂、山谷花純、加藤雅也、趙珉和ほか
原作:西加奈子
監督:矢崎仁司
主題歌:東京事変「青のID」(EMI Records / ユニバーサル ミュージック)
製作:『さくら』製作委員会
配給:松竹
(c)西加奈子/小学館 (c)2020 「さくら」製作委員会
公式サイト:sakura-movie.jp
公式Twitter:https://twitter.com/sakuramovie
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