森七菜×岡部大の甘酸っぱいラブストーリーが完結 『エール』裕一と音はすっかり“親”の顔に

『エール』梅と五郎の恋路が完結

 五郎と梅の甘酸っぱいラブストーリーに、視聴者まで悶絶させた今週の『エール』。女優デビューからわずか3年の森七菜と、普段はお笑い芸人としてステージに立つ岡部大の、絶妙な間で繊細な心の奥を表現する演技力に圧巻されつつも、2人の初々しさがどこかに滲んでいた。そのわずかなリアリティが、まだまだ青くさい五郎と梅の姿を形づくったのだろう。

 そして、何より感慨深かったのは裕一と音の成長ぶり。梅の好きな人が五郎と分かった時、裕一が呟いた「いや~世の中には信じられないことが起きるもんだね」という一言は失礼極まりなかったが、2人を見守る裕一と音はすっかり親の顔をしていた。しかし、忘れてはならないのが、“音楽に向き合う姿と2人の絆”という後半戦のテーマ。これから太平洋戦争下の時代に突入し、裕一は次週「先生のうた」で、いよいよ戦時歌謡を作り始める。本作では様々な絆の形が描かれたが、真に問われるのはこれから。

■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。Twitter

■放送情報
連続テレビ小説『エール』
2020年3月30日(月)〜11月28日(土)予定(全120回)
※9月14日より放送再開
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:窪田正孝、二階堂ふみ、薬師丸ひろ子、菊池桃子、光石研、中村蒼、山崎育三郎、森山直太朗、佐久本宝、松井玲奈、森七菜、柴咲コウ、風間杜夫、唐沢寿明ほか
制作統括:土屋勝裕
プロデューサー:小西千栄子、小林泰子、土居美希
演出:吉田照幸、松園武大ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/yell/

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