中島健人×平野紫耀、“警察官”に向けての成長 『未満警察』終盤に向けて必要不可欠な回に

中島健人×平野紫耀、“警察官”に向けての成長 『未満警察』終盤に向けて必要不可欠な回に

 父親の無実を証明するために警察学校に立てこもった姉弟の想いを受け止め、9年前の“スコップ男”の事件の真相を解明することを誓った快(中島健人)と次郎(平野紫耀)。しかし、すぐにその捜査のために動けないというのも“警察未満”であることのジレンマか。8月15日に放送された日本テレビ系列土曜ドラマ『未満警察 ミッドナイトランナー』第8話、前々回から始まった“逆襲篇”としての流れを一旦断ち切る新たな事件が描かれるエピソードとなった。

 制服警官が2人組に襲われ、拳銃を奪われたのちに射殺される事件が発生。そんななかで交番での実務実習を行なうことになった快と次郎は、強盗に母親を撃たれたとの通報を受けて早速現場へと向かうことに。そこで母親が襲われている姿を目撃した引きこもりの息子・晴至(松尾諭)を心配し、声をかける快だったが、かえって逆上させてしまう。翌日、交番を抜け出し晴至のもとに謝罪に向かった快と次郎は、2人の勝手な行動を止めようと駆けつけた柳田(原田泰造)とともにある異変に気付く。晴至は母親を襲った強盗犯の居場所を調べ上げ、復讐をしようとしていたのである。

 制服警官からの拳銃強奪にアポ電強盗と、近年実際に起きている凶悪事件を題材に選んだ今回のエピソード。考えてみれば、これまでのエピソードでは警察学校での座学や訓練の様子こそ描かれていたが、いずれも快と次郎は偶発的に事件に巻き込まれてばかりで、それら警察学校でのカリキュラムと事件とが直接的に結びつくことはなかった。それだけに、今回のように実習のさなかで大きな事件に巻き込まれていく流れは、たとえ偶発的であっても警察学校を舞台にした物語であることの意義が顕著に表れていると同時に、通報を受けて事件と関わり合う点でいかにも「警察ドラマ」らしい展開であったといえよう。

 しかし気になるのは、なぜすでにドラマ終盤の方向性が決まっている中で、関連性のない事件が描かれたのか。ただ、家族のために復讐をする(罪を犯す)という晴至の境遇が、先週までの立てこもり犯である姉弟とも重なる部分があり、社会人としてうまくやっていくことができずに引きこもった晴至の姿に、過去の自分を重ねる快の姿も見え隠れしていた点は見逃せない。そして何より重要なのは、快と次郎が実習であっても“警察官”として市民と向き合う経験をするということだろう。前回の片野坂(伊勢谷友介)からの言葉を噛みしめながら「学生だって、俺たちは警察官だ」と改めて強い意識を持つ快。スコップ男の事件と正面から向き合うためには、このワンクッションが必要不可欠だったのかもしれない。

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