『妖怪シェアハウス』佐津川愛美が就活セクハラを撃退! 小芝風花は『美食探偵』の快演再び?

『妖怪シェアハウス』小芝風花の快演再び

 彼氏に捨てられ職と家まで失ってしまった澪(小芝風花)は、伊和/お岩さん(松本まりか)や沼田/ぬらりひょん(大倉孝二)といった妖怪たちに助けられシェアハウスして暮らすことに。『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)第2話では、なんとか再就職を目指して面接を受けに行った小さな編集プロダクションで、またもや澪に“クズ男”の災難が降りかかってくる。

 「まずは1週間のお試しバイトで」との通達を受け、就職への第一歩を踏み出した澪。しかしその編プロも、社長・原島(大東俊介)はすぐに罵倒するし、上司からは雑な扱いを受け、早くもへこたれそうになってしまう。そんな大変な状況のなか、編集部に打ち合わせにきていたスター編集者・宗像公介(蕨野友也)から優しく声をかけられ、宗像の仕事を手伝うことに。その温かい接し方や甘いフェイスに澪は浮かれ、伊和や詩子/座敷童子(池谷のぶえ)も新たな恋の予感かと盛り上がる。しかし本作は、正真正銘の“クズ男成敗ドラマ”だ。そう簡単にことは運ばない。宗像は、澪が油断した隙にお酒に睡眠薬を盛るどうしようもない“就活セクハラ男”だということが判明し、危うく襲われそうにまでなってしまう。なんとか間一髪、事態を察していたのか原島が現れ事なきを得たものの、弱い立場に置かれ続ける澪の姿を見て伊和たちは放っておくことができない。

 そんな妖怪たちと澪のもとに、今回は助っ人としてお菊さん(佐津川愛美)が登場。屋敷に保管された大事な皿を1枚割ってしまった罪で井戸に監禁され、「1枚、2枚、3枚……」と夜な夜な皿の枚数を数え続けていることで知られる有名な怪談話の登場人物だ。男どもからの酷い仕打ちを受けていたという同じ境遇から澪に共感し、再び彼女が宗像に襲われそうになった瞬間、ヒーローのように華麗に出現。積年の恨みが募った言葉の応酬により、気持ちよく成敗してしまう。妖怪というある意味暗そうなキャラクターにポップさを付与する独特さが本作の持ち味。佐津川愛美が扮するギャル系妖怪も、フェミニズムをポップに物語る本作のストーリーにとてもマッチしていた。

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