スパイク・リー、ウディ・アレンへの擁護を撤回 「暴力は許されない」

 スパイク・リーが、ウディ・アレンへの擁護を撤回、謝罪した。

 アレン監督は、ハーヴェイ・ワインスタインが受けたセクハラ告発をきっかけにした映画界での#MeToo運動の潮流とも絡み、妻ミア・ファロー、養女ディラン・ファローからセクハラや暴行・虐待疑惑を告発されてきた。やがて、事態は激化。自伝が一時出版中止、エレン・ペイジ、グレタ・ガーウィグといった女優らが、アレン監督作への出演を後悔しているとコメントするなど、新作公開こそあれど、アレン監督は実質ハリウッドから“干された”形となっている。

 リー監督は、ニューヨーク市のラジオ番組・710 WORの「In the Morning」プログラムに6月12日に出演。Varietyによると、その際のインタビューで、「ウディ・アレンは本当に偉大な映画監督であり、今回の『キャンセル』はウディだけの問題ではないと言いたい 」と主張。「ウディは私の友人であり、同じニックスファン仲間なので、彼が今いろいろと苦労していることは知っています」と語った(参照:Spike Lee Walks Back Earlier Defense of Woody Allen Against ‘Cancel’ Culture – toofab)。

 リー監督の、ウディ・アレン監督の一件はキャンセル・カルチャー(著名人の過去の発言や行動、SNSでの投稿を掘り出し、前後の文脈や時代背景を無視して問題視し、糾弾する現象のこと)の一環だとも捉えられる発言を受け、SNSなどでは反論が殺到。それを受け、「深くお詫び申し上げます。私の言葉は間違っていました。セクハラや暴行、暴力は許されませんし、許しません」とツイート、謝罪するに至った。

 作品と作家を分けるべきか否かという議論は今も絶えないが、アレン監督の行為が真実ならば決して許されるべきものでないことは確かだ。アレン監督は以前、暴行疑惑を理由に不当に契約を解除したとしてAmazonの映画およびTV制作スタジオを相手に訴訟を起こしていたが、去年11月に和解を迎えている。今後の動向は未だ不透明なままだ。

■綾瀬くろ
92年生まれの海外在住経験ありのライター。カルチャーとテクノロジーが好きです。

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