二階堂ふみ、朝ドラ『エール』で体現する一貫したテーマ 大河でも披露した歌唱シーンにも注目

二階堂ふみ、朝ドラ『エール』で体現する一貫したテーマ 大河でも披露した歌唱シーンにも注目

 連続テレビ小説『エール』(NHK総合)で主人公の古山裕一(窪田正孝)の妻となるヒロイン関内音を二階堂ふみが演じている。

 「全身女優」という形容詞がこれほど似合う人もいない。すでに大女優の風格すら漂う二階堂だが、実は朝ドラは初出演。2,802人からオーディションで選ばれただけあって、意気込みは十分だ。音はその名前が表すように音楽への情熱を胸に秘めており、歌手として作曲家の夫・裕一とともに二人三脚で歩んでいく。

 『エール』では歌唱シーンもある二階堂だが、大河ドラマ『西郷どん』(NHK総合)でその美声は披露済み。奄美大島に流刑になった西郷隆盛(鈴木亮平)の二番目の妻・愛加那を演じ、第18話冒頭のシーンや、第21話の西郷との別れの場面では切々と胸に迫る島唄を聴かせた。共演した鈴木亮平から「感性のバケモノ」と称される二階堂は、大河ドラマは『西郷どん』のほか『平清盛』(2012年)、『軍師官兵衛』(2014年)にも出演。それぞれ平徳子と淀(茶々)という武家のファーストレディーを演じて強い印象を残した。

 10代でデビューした二階堂のキャリアはドラマと並んでスクリーンが主戦場。2011年に『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』で映画初主演を飾ると、園子温監督の2012年作『ヒミズ』でヴェネチア国際映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞。その後も浅野忠信と共演した『私の男』(2014年)、大杉漣との共演『蜜のあわれ』(2016年)、行定勲監督『リバーズ・エッジ』(2018年)の主演など、若手の演技派としての評価を確立した。

 役者としての二階堂はどんな役柄もものにする振れ幅の広さが頭抜けている。『翔んで埼玉』(2019年)で男子の生徒会長、『地獄でなぜ悪い』(2013年)ではヤクザの娘で元・人気子役を演じるなどまさに変幻自在。さらには人間以外の生き物(金魚、『蜜のあわれ』)にも扮した。それでいてどれも二階堂のはまり役になっているのはさすがとしか言いようがない。

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

音楽記事ピックアップ