森山直太朗、『エール』序盤を牽引する重要な役割に 朝ドラとミュージシャンに親和性?

森山直太朗、役者としての魅力

 朝ドラにはさまざまな抜擢があるが、“ミュージシャン”の出演は非常に多い。近作でも、『ひよっこ』に峯田和伸、古舘佑太郎、シシド・カフカ、『まんぷく』に浜野謙太、岡崎体育、『スカーレット』に西川貴教などが名を連ね、『エール』では森山のほかに、野田洋次郎の出演も発表されている。ミュージシャンが抜擢される理由について、麦倉氏は次のように語る。

「一般的な俳優にはない存在感を放つことができる、作品のアクセントになるというのが抜擢の理由でしょうか。芝居の経験がないミュージシャンも、観客の前でパフォーマンスをする、何かを表現するという点に関しては、普段から行っていることが、大きな強みになっているのかもしれません。あとは、“声”でしょうか。彼/彼女たちの多くはボーカリストであり、その“声”は、非常に特徴的なものがあります。朝ドラには、多くのキャラクターが登場しますが、その“声”や“発声”に注目してみるのもいいかもしれないですね。もちろん、15分という限られた時間の中で物語を動かしていく朝ドラだからこそ、その特異性がマッチしているところもあるとは思いますが、映画やドラマで大活躍の峯田くんはもとより、1月期に放送されたドラマ『ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~』(NHK総合)で見事に主演を務めていたシシド・カフカさんのように、今後も朝ドラ出演を機に飛躍していくミュージシャン俳優が出てくる可能性は十分あると思います」

 『エール』は音楽がテーマということもあり、ミュージシャンが出演することの親和性も高い。森山直太朗、野田洋次郎に続く、追加キャストの発表が今後もありそうだ。

■放送情報
連続テレビ小説『エール』
2020年3月30日(月)〜9月26日(土)
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:窪田正孝、二階堂ふみ、薬師丸ひろ子、菊池桃子、光石研、中村蒼、山崎育三郎、森山直太朗、佐久本宝、松井玲奈、森七菜、柴咲コウ、風間杜夫、唐沢寿明ほか
制作統括:土屋勝裕
プロデューサー:小西千栄子、小林泰子、土居美希
演出:吉田照幸、松園武大ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/yell/

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